17.運営  ~より

17.前節/中節/後節

    ◆◆◆ 前節 ◆◆◆



━─━─ № 17-1 (2,200) ─━─━

  〖さんざっぱら〗(名詞)


さんざっぱら】⚠  #2,325

 〈しつこいほどさんざん〉の意。



━─━─ № 17-3 (2,202) ─━─━

  〖ぐりぐり〗〖ぐりり〗(副動容詞)


ぐりぐり】【ぐりり】⚠⛏  #2,326

 〈まわしながら穴をあけるように〉〈押さえながら回して〉の意。

 〔くりくり〕の濁音減価と思われる。



━─━─ № 17-5 (2,204) ─━─━

  〖えい〗〖えいえい〗〖ええい〗(感嘆詞)


えい】【えいえい】【えい】⚠⛏  #2,327

 〈さあやってやるぞ〉の意。

 決意の場合に言う掛け声。



━─━─ № 17-7 (2,206) ─━─━

  〖さ〗(副助詞)


】⚠⛏  #2,328

 〈それの様子〉〈それの程度〉の意。

 形容詞や副詞の末尾に付与することで名詞化を果たすもの。



━─━─ № 17-9 (2,208) ─━─━

  〖いたづら〗〖いたずら〗(名詞)


いたづら】【いたずら】⚠  #2,329

 〈むなしいさま〉〈無意味なさま〉の意。

 組成は〔〕と思われる。


徒戯いたづら】【徒戯いたずら】⚠⛏  #2,330

 〈いたづらな事をあえてる遊び〉の意。


悪戯いたづら】【悪戯いたずら】⚠  #2,331

 〈他者をかいにさせる徒戯いたづら〉〈悪ふざけ〉の意。



━─━─ № 17-11 (2,210) ─━─━

  〖やっかむ〗(マ五段動詞)


やっむ】⚠  #2,332

 〈しっ感を募らせる〉の意。


やっむ】⚠  #2,333

 〈面倒感を募らせる〉の意。


厄介やっかむ】⚯✗  #2,334

 同義のため[やっむ]を遣うことをすいしょうする。



━─━─ № 17-13 (2,212) ─━─━

  〖はんらん〗(名詞)


はんらん】⚠⛏  #2,335

 〈何かに対して背いて乱を起こすこと〉の意。


はんらん】✗  #2,336

 より適切なため[はんらん]を遣うことをすいしょうする。

 一応〔叛〕〔反〕ともに〈正面に背を向ける〉の意であるものの、〔叛〕は{ほこ(≠半)}を伴って攻撃的な意味合いを含むのに対し、〔反〕は単に〈れ上がる〉の意である。



    ◆◆◆ 中節 ◆◆◆



━─━─ № 17-15 (2,214) ─━─━

  〖うすっぺらい〗(形容詞)


うすぺらい】⚠⛏  #2,337

 〈薄くて丈夫さに不安がある〉の意。

 転じて〈はなはだしく軽薄な感触を受ける〉の意。

 [ぺら]は〈切れ端〉〈少し〉の意の〔ひら〕の濁音減価〔ぴら〕の音便。



━─━─ № 17-17 (2,216) ─━─━

  〖せんせいばんばんざい〗⛏(成句・名容詞)


せんせいばんばんざい】⚠⛏  #2,338

 〈あんねいが千年や万年も続くであろうほどに盤石である〉の意。

 転じて〈非常によろこばしい〉の意。



━─━─ № 17-19 (2,218) ─━─━

  〖じとめ〗(名詞)


湿じと】⚠⛏  #2,339

 〈疑念やべつを含ませて版目のような状態で人を見る〉の意。

 [湿じと]は〔湿しと〕の濁音減価。



━─━─ № 17-21 (2,220) ─━─━

  〖いきり〗(名詞)


いきり】⚠  #2,340

 〈熱せられた空気〉〈熱気〉の意。

 転じて〈熱意〉〈血気〉〈なま意気〉の意。



━─━─ № 17-23 (2,222) ─━─━

  〖かいられる〗(成句・ラ下一段動詞)


やっむ】⚠  #2,341

 〈かきすきから様子がうかがわれる〉の意。

 転じて〈まれな姿が見られる〉の意。

 飽くまで〝見えたという事実〟をう一方、「かいる」は〈かきすきから覗き見をする〉の意。

 転じて〈見づらい状況で器用に見る〉との〝見るという動作〟をうものになるため、当該語義に不相応。



━─━─ № 17-25 (2,224) ─━─━

  〖はたく〗(カ五段動詞)


はたく】⚠  #2,342

 〈たたく〉の意。

 「たたく」と[はたく]は語として完全互換。



━─━─ № 17-27 (2,226) ─━─━

  〖ひっぱる〗(ラ五段動詞)


る】⚠  #2,343

 〈物を力で手前へ寄せて張り詰めさせる〉の意。


る】⚠⛏  #2,344

 〈思う方向へ連れ寄せる〉の意。

 転じて〈邪魔をする〉の意。


る】⚠⛏  #2,345

 〈ながかせる〉〈状況を持ちこたえさせる〉の意。



    ◆◆◆ 後節 ◆◆◆



━─━─ № 17-29 (2,228) ─━─━

  〖づぶの〗〖ずぶの〗(副詞)


粒全づぶの】【粒全ずぶの】⚠⛏  #2,346

 〈まったくの〉〈さっぱりの〉の意。

 [粒全づぶ]は〈すべてそろった一つの単位〉の意であり、[づぶ]は〈完全〉の意の〔つぶ〕の濁音減価。



━─━─ № 17-31 (2,230) ─━─━

  〖つかさどる〗(ラ五段動詞)


つかさどる】⚠  #2,347

 〈号令する〉の意。


つかさどる】⚠  #2,348

 〈掌握する〉の意。


つかさどる】⚠  #2,349

 〈管理する〉の意。


つかさどる】⚠  #2,350

 〈規範をつかさどる〉の意。


つかさどる】⚠  #2,351

 〈資源をつかさどる〉の意。


つかさどる】⚠  #2,352

 〈職務をつかさどる〉の意。


つかさどる】⚠  #2,353

 〈公務をつかさどる〉の意。


☞ 組成は〔つかさる〕であり、「つかさ」の組成〔かさ〕は〈高台〉転じて〈号令台〉の意。



━─━─ № 17-33 (2,232) ─━─━

  〖つくろい〗(名詞)


つくろい】⚠⛏  #2,354

 〈耕作のにない手〉の意。

 組成は〔つくりい〕であり、動詞の末尾に〈負担〉の意の{い}を付加すると〈にない手〉の意が付与されるもの。

 〈作り物の維持〉の意の〔つくろい〕の語源。



━─━─ № 17-35 (2,234) ─━─━

  〖たくみ〗(名詞)


たくみ】⚠  #2,355

 〈技術のにない手〉の意。

 組成は〔くみ〕。



━─━─ № 17-37 (2,236) ─━─━

  〖くすし〗(名詞)


くすし】⚠  #2,356

 〈医術のにない手〉の意。

 組成は〈奇跡を起こすこと〉の意の〔〕であり、また〈奇跡が起こるさま〉の意の〔〕が「くすり」の組成。

 前者は〈薬を扱う者〉との意味合いで「くす」とも表記されるが、後付けの当て字と思われる。

 なお{薬師}は本来「やく」であり、仏教において〈根本的な無知の病〝みょう〟を直す(≠治す)法薬を与える仏〉の意の「やくにょらい」に由来するもので、サンスクリット〔yaguruヤグル〕に対する当て字。

 「にょらい」は〈仏同様に一切を知るに到達した者〉の意であり、そのサンスクリット〔tathāgataタターガタ〕に当てた「」の漢語訳とされるが、どーしてそれが「ルーライ」になったかはわしにはわからん。

 日本各地に〝やく〟のつく地名が多数存在するが、これらは〝その地をやくにょらいが訪れたり修業したりしていた〟など〈やくにょらいゆかりの有る場所〉の意であり、「くす」は特に関係なく、関係あるとされていたらそれは後からのこじけである。



━─━─ № 17-39 (2,238) ─━─━

  〖たすき〗(名詞)


たすき】⚠⛏  #2,357

 〈補助のにない手〉の意。

 組成は〈助っ人〉の意の〔き〕であり、〔相〕は〝木をもくする〟事から〈様子をよく見る〉転じて〈お互いを見る〉の意で、{たすける}の読みが有る。

 公務を行なう大臣を「そう」、それらをまとめる総理大臣が「しゅしょう」と呼ばれるが、要するに彼らは〈助っ人〉であり、飽くまで主役ではない。


たすき】⚠  #2,358

 〈そでめたりする肩掛けの補助具〉の意。

 語源は[たすき]。



━─━─ № 17-41 (2,240) ─━─━

  〖ことのほか〗(副詞)


ことほか】⚠  #2,359

 〈言うほどには〉〈われるほどには〉〈意外にも〉〈案外〉の意。


ことほか】【ことほか】✗  #2,360

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈当件の外野〉〈蚊帳かやの外〉のような意となる。



━─━─ № 17-43 (2,242) ─━─━

  〖もとい〗(接続詞的名詞)


もと】⚠⛏  #2,361

 〈もと〉〈基礎〉の意。

 転じて〈元の話題〉の意。

 組成は〈基本へ立ちもどれ〉の意の〔もとへ〕。


もとい】⚠✗  #2,362

 「もと」と紛らわしいため遣うことをすいしょうしない。



━─━─ № 17-45 (2,244) ─━─━

  〖たづな〗〖たずな〗(名詞)


たづな】【たずな】⚠  #2,363

 〈馬に指示を伝えるひも状の操作具〉〈はちまき〉〈ふんどし〉の意。

 転じて〈人を動かすための権限やくだ〉の意。

 原語は〔づな〕。



━─━─ № 17-47 (2,246) ─━─━

  〖けしからん〗(副詞的感嘆詞)


らん】⚠⛏  #2,364

 〈怪しさかっていない〉の意。

 転じて〈無実でない事に疑いは無い〉〈怪しいどころではない〉の意。

 解釈が非常に微妙な語であり、組成としては「怪しい」の否定であるが、「怪しくない」すなわち「もはや疑惑ではない」という場合には「疑いが晴れる」と「疑いが固まる」の二つのケースがあり得るはずで、後者にのみ意味合いがかたよっているのにはいささかのいびつさが感じられるもの。

 もにょもにょするわー。



━─━─ № 17-49 (2,248) ─━─━

  〖みつもりごわりまし〗(成句・名詞)


つもわりまし】  #2,365

 〈立てた見積もりに対しては五割増しすると実働のそれとおよそつり合うもの〉の意。

 どうも最近では〝つもよんわりまし〟〝つもさんわりまし〟と徐々に数字を低くしてわれるもので、ずいぶんやみにシビア化させるよねと嘆くものである。

 ってか、そのツケが品質低下にモロに出てるよね、〝Madeメイド inイン Japanジャパン〟は死んだよめいイン日本だよ(



━─━─ № 17-51 (2,250) ─━─━

  〖あんざん〗(サ変名詞)


あんざん】⚠  #2,366

 〈道具を用いずそらんじて計算をする〉の意。


あんざん】✗  #2,367

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈暗躍の算段をする〉の意となる。

 中国語においては本当にこのとおりの意で通用するもので、テロや暗殺の算段でも始めるのかとガチで警戒されるのでマジ注意。



━─━─ № 17-53 (2,252) ─━─━

  〖ちゃんと〗(副詞)


ちゃんと】⚠  #2,368

 〈ちゃんと〉〈きちんと〉〈まともに〉の意。

 発音は〔ヂォン〕に由来。

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