異界の道

宵闇の時刻には、異界に通じる道が開くと言う。

小学生の女の子三人組が帰路に着いていると、何処かから声が聞こえた。

「おーい」

一人が振り返る。

「どうしたの?」

「誰か呼ばなかった?」

「何も聞こえなかったよ」

「変なの」

三人はまた歩き出した。

街灯に照らされる三つの顔と、二つの影。

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