014話 ごめんなさい無理です
こんばんは優姫です。
突然ですがカブトムシは好きですか?角がかっこいいですね。
クワガタはどうですか?ハサミのところにロマンを感じます。
ではゴキブリはどうですか?角もハサミもないのでまじで嫌いです。というかあのスピードがキモい(笑)そして不潔感が最悪ですよね?
今欲しい物はゴキブリ用の殺虫スプレーです。
さぁ読者の皆さん私にゴキブリ殺虫スプレーを送って下さい。
送り先は異世界の水岡優姫宛に超速達で御願いします。船便も飛行機もダメです。光速をブッちぎって軽く超える空間転移で送って下さい。
今すぐ1秒でも早くなるべく強力なのをたくさんです。瞬殺系をお願い申し上げます。
どうしてかって?
そんな現実逃をしなければならないからです。
だってゴキブリの大軍が・・・ぎゃーー
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
そろそろ交通違反許して下さい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
時は少し遡る。
ゴブリンを全滅させてから暫く進んで行くと、川が合流して河川敷が見つかったのでここで今日は休むことになりました。
海くんが歩いてる途中で鶏?も見つけて、ご飯もゲットしました。
森で探した乾いた落ち葉と枯れ木で、焚き火の準備して鶏肉を焼くのです!
ちょうど夕方で、キャンプファイアだー♪
私は海くんがやってくれるから、見てるだけだけどね。
サバイバルナイフを何本か持ってる見たいで木の板と棒を削り出してる。
完成すると擦り会わせて30秒ほどで煙が出て落ち葉?木の皮?に引火させて、焚き火を作っちゃた。
いろいろ複雑な手順もあるみたいだけど早くて分からなかったよ。
やっぱり頼れる男はかっこいい!
「あーうーあー♪」
鶏を捌いて木の棒にさして焚き火焼き鳥♪
海くん味付けは?
「あーうーあー?」
「安心しろ。なんでも焼けば食える」
微妙に通じてない?それやばくない?
「う!?」
「人以外の動物はだいたい焼けば食べれる、頑張れば人間も食えるけどな」
「う!?」
海くんやっぱりSなの?自分で食べるとなると、Mなのか?
「〇〇〇〇とか〇〇〇〇とか〇〇〇〇なんかも食べたな」
鶏を焼いただけで贅沢です!
「あーうーあー!」
そんなの食べられないし。異世界でも食べないよね?人間の食べ物じゃないよね?えっと海くんは食べた・・・忘れよう。
焚き火のパチパチというか音を聞きながらの食事は以外と美味しい気分になるけど、焼いただけは味気ない。というか不味い。
「モグモグ」
吐いてお腹へってるものあるし、エルフの村で食べ飽きた肉でもたくさん食べれそう。不味いけどさ。
次々に欲しいと手を出すと一口にカットしてアーンと食べさせてくれます。ちゃんと適温になってるあたり優しいし、兄とは違うね。
イケメンのアーンは最高の味付けです。やっぱり、不味いや。
赤ちゃんにしては、たくさん食べて眠くなってくる。
「あーうー」
イケメンな海くんに抱かれて眠りに着きました。
「あれは勝てる気がしない」
「あーうーあー?」
海くんの声で目が覚めまると海くんが走っていて、デカイゴキブリの大軍が追って来てます。
こうして冒頭のゴキブリの大軍になったのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
逃げてもゴキブリが早くて攻撃してくるのでピンチみたい。
「仕方ないか」
小川の水がドームのように私達を囲みます。
魔法使い?
「あーうーあー?」
すると氷ついてシェルターになります。
「これすると戻すストック減るんだよなぁ。とりあえず今日は原住民からたくさん取り込んだし大丈夫だろ」
原住民?あーゴブリンのことね。
「あうー!?」
ゴキブリが海くんの作った氷のシェルターの周りを、カサカサカサカサっと黒く埋め尽くして走っている。
「先鋒の328までは殺したんだけどな」
300って!!凄い!食べられた兄とは違うね。
「あうー!あうー!」
「このゴキブリの数の暴力はきりがないな」
ゴキブリ怖い
「あーうーあー」
「この森は出ようか?」
「あうー♪」
海くんと心が1つになった気がしました。
「君は養女になるか?」
「あうー♪あうー♪」
「決まりかな」
海くんが新しいパパになりました。
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
ゴキブリ空気読もうよ。
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ゴキブリをやり過ごし、ゴキブリの森から逃げるべく川沿いを10日ほど下って行きました。味無し焼き鳥は不味いし、飽きたよ。
そして海に出ました~♪
大海原が目の前にあります。
海の幸も楽しみだけど落差100メートルの滝が海に注いでるという絶景です。
「あうー♪」
「あそこに砂浜あるな。よし行くか」
ねぇ、そこは崖の下にあるよね?階段ない100メートルの断崖絶壁の下だよね?私抱っこしたままだよね?
どう見ても、崖下りじゃなくて、飛び降りようとしてるよね?
やーめーてー!
「あーうーあー!」
行くなよ。絶対行くなよ。絶対行くなよ。
「楽しそうだな、行くぞ」
えっ違うって!!芸人でもやらねーーーー!!!
「あーーーー!」
飛び降りました。心は1つになってなかった!!
紐なしバンジーは死ねる!!交通違反本当にごめんなさい。
ズドン!
着地出来るんかい!!
「あーうーあー!!」
「少し高いけど、いい洞窟もあるな。ここを拠点にするか」
砂浜から5メートルほど崖を登ったところに横穴の洞窟があるのが見える。
「奥行きは10メートルほどは、最低あるようだし高さが満ち引きとか、高潮の水没から守ってくれるだろう」
どうやってそこまで分かったの?
「あーうーあー?」
「さて先ずは拠点の洞窟を調べますか」
海くん聞いてないや。いや赤ちゃんだから通じてないのが正しい?
後から知るところによると、飛び降りながら見えたとのこと。軍人さんてこんなにヤバい人達の集まりだったんだ。
パラシュートなし、命綱なしで高いところから飛び降りたら死ぬと思うだけどね。軍人さんは凄いね。
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