3-2
4月になって、僕達は、4回生になっていた。昇二と会っていた時
「蒼 俺は、ようやく内定出たよ お前ももう、貰っているんだろう」
「うん 向こうの社長が教授に、間違いなく来てくれますよねと念押しがあったみたい」
「そうか 期待されてるんだろうな お互い、頑張ろうぜ」
「それはそうとさー 明璃ちゃんとデートしたんだろどうだつた?」
「うーん 大変たら大変だった 少し、変わっているね 面白かったけどな」
「そうか 振り回されるって光瑠が言ってたもんな」
「どんなかなって思っていたけど、待ち合わせした時から、少し、驚いた サロペットの短パンで来たのは良いんだけどな あの子髪の毛長いだろう その後ろを大きな白いリボンで結んでな 可愛いんだけど、それだけで目立つやん? 歩いていると、みんな二度見やもんな」
「そういうのって 恥ずかしいのか?」
「恥ずかしかったよー でもな、電車降りて歩いているとな 少し、誇らしくなってきた。動物園に行ったんだけどな それからが、又、大変でな」
「動物園かぁー なるほどなぁ」
「そうだろう? でも、俺も、初めてだったんだよ 中に入るとな、彼女、はしゃいでしまって、小さい子供のようだった。天真爛漫ってああいうのだろうな」
「昇二も、少し、飛んでいるとこあるって言っていたやん 覚悟していたのだろー」
「だなぁー それから、鴨川のデルタに行って、明璃ちゃんが作ってきたお弁当を食べたんだけど、又、びっくりだよ 家庭的な娘だよ あの娘は」
「そうか やっぱり 意外性の女なんだな」
「だと思う それからな 食べ終わったらな 靴を脱ぎだして、川ん中に浸かって行って、何をし始めたと思う?」
「泳ぎだしたのか」
「ウフッ そこまですると狂っているだろう リボンを取り出して、色んな色のな 川にたれ流して、 きれいでしょ 友禅流しみたい と見せてた 俺は、笑うしかなかったよ」
「昇二 1日で彼女に魅かれてしまったな」
「そんなはずは、ないだろう 光瑠の妹だから・・と思って・・」
「本当に そうかな」
「うん 確かに 手をつないで、川岸を歩いているとき、不思議な感じだった でも、光瑠の顔がチラチラ浮かんでな」
「心配するなよ 光瑠はそんな女じゃないよ 可愛い妹のことを見守ってくれる男が現れたら、安心するよ」
「そうかな あいつは、鉄の女になっていくのかなー」
「その言い方はどうかなー 彼女の優しさは、ありがたいよ でもな、明璃ちゃんのこと、光瑠の妹としてじゃぁなくて、ひとりの女性として接した方がいいぞ あの子なりに普通にアピールしてんだから」
「そうか そうだよなー 蒼もいいこと言うなぁー ウン 思い出させて、悪いがー 美鈴とは あれっきりなのか?」
「うん いつも 頭ん中に 出て来るけどなー 松永さんとの約束だから、我慢だよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます