第一話「赤い傘」~漫画原稿8of18「夏休み気分」~
タイトルは、東脳と中天の幻の最終章と言われる海市の話
この物語は、東脳の主人公のリンが、両親に会いたい願いを叶えるため
魂と夢の交差点であるLSDワールド(the Lost Souls of Distination)、通称、海市を創造するまでの話となります
ゆめのかいし
~ Shèn Jǐng - the Lost Souls of Distination ~
第一話「赤い傘」
あらすじ
ちなみに中学生かばんに入ってるものは、先住民の笛をはじめとして、図書館のメソアメリカの文献、インディアン寄宿学校につかわれたカトリックの聖書など
マドツキは、90年代に流行っていたマチュピチュ遺跡やインカ帝国の番組などにハマってた考古学好きな女の子です
カバンにつめてたのは教科書でなく「読書感想文の図書館から借りたインディアンの儀式や遺跡の文献」になるわけです
大阪市立中央図書館(マドツキの魔女飛行の背景写真に使われた"和田岬"やマドツキの電車の由来の"スハ32系"やYUNENIKKIのビジュアルにあった"高槻薬店"が付近にあるため大阪が舞台)にいるマドツキ、いつもは第一と第三木曜日は休館日なのですが、国民の祝日である七夕なので開館日、三角の箱形カレンダーは7月7日木曜日、丸い掛け時計が図書館閉館時刻の7時を差していた、急いで帰ろうと二階から階段を降りると、コンサート会場の扉の前で、ジャズの演奏に聞き入ってしまう
大阪市立中央図書館は「総合センター」とも言われてますが、大阪市の人間ではないため内部は実は私も知りませんが、ピアノのコンサート会場はあるらしいです
私の地元にある"ゆめみかん"という愛媛の図書館と市民ホール付きの迎賓館をモデルに合体させてますが、ジャズコンサートについては、バイト帰り道で総合センター会場からジャズバンドの演奏が響いてたので、図書館とコンサート会場が合体してる「総合センター」は存在はします、実際にあった話が元になっています
2022/02/16改訂版
8ページ目右上のコマ
「早く駅に行かなきゃ…」
中学校のカバンを重たそうに背中に背負い込む
少し汗をかいてるかもしれない、リュックサックのように両脇のヒモを大事そうに握っている
ここは図書館とコンサートホールが繋がった図書館付き市民ホール会館となっているため
マドツキは、図書館から出て廊下から階段を下りた先に
コンサート会場の扉が佇んでいた
いつもは普通に帰宅するはずだが
ふと足を止めた
「~♬」「~♪」
その扉の前にあるジャズコンサートのピアノの音色に
立ち止まって聞き入ってしまったのだ
背が低いので、ぽつんと立ったマドツキは
聞いたことのない、やわらかくて切ない
繊細なソフトタッチとクローズドコードで織りなす繊細なフェルトピアノの音色に
なんだか、宇宙の神秘や木々の木漏れ日に誘われたかのような、不思議なものに出会った表情で大きな扉を見上げている
マドツキ「なんだろうこれ…?」
聞こえてきたのはジャズの演奏だ。小気味良いスネアヘッドを撫でるブラシの砂浜のような音、少し不思議な低音の弦をハープのように弾くウッドベースの音、中でもピアノの音に彼女は聞き入っている。まるでスピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』に出てきた音を出す宇宙船を目の当たりにしたがごとく。彼女はその音楽に魅入られたように、身動きひとつせずそこに立っているのだった。
8ページ目左上のコマ
【1994年 7月】のカレンダーがここで使われます
あとでこの時系列に特定された理由を「コンビニとタバコ屋の衰退期と80年のファミコン世代】を基に語り部に会話させます
1994年 7月
日 月 火 水 木 金 土
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 (21) (22) (23)
(24) (25) (26) (27) (28) (29) (30)
(31)
カレンダーの日付があるが
21日以降は夏休みなので丸がついている
夏休み前なので、塾に通うモノ子はいつも以上に浮かれている
カレンダーが飾られている、1994年 7月と書かれたもの、21日以降に赤い丸がされているのは夏休み期間のため
塾にいるモノ子とモノ江にシーンが映る、二人は白シャツと黒スカートの制服を着ており、夏服の半袖を着用している、「先生、7時なので帰ります!」とモノ子が嬉しそうに席を立つ、モノ江は「待ちなさい、問題ができてからでしょ!」と注意をする
8ページ目右下と左下のコマ
授業は終わり、塾の先生は心配していたが、二人を帰らせた、モノ子は「さよなら先生!」と元気いっぱいに廊下に駆け出して玄関に向かっている、モノ江が見送る先生に「先生さようなら」と礼儀正しく教室のドアの前で挨拶する、下駄箱で雨ガッパを着る二人を先生は灯りのついた教室の扉に手を置いて「本当に大丈夫かな」と見守っている、二人は玄関の引き戸から出て、五段ほどの段差を降りると、塾の隣には自転車置き場があるが、どうやら二人は徒歩での帰宅、モノ江はモノ子の忘れ物がないか背中のカバンをチェックしてから進行方向へ向く、外は大雨で風が強く、電柱は唸ってる、雷が鳴っている
モノ子
「大雨だし、七夕祭りは中止かな…」
モノ江
「はいはい!早くカッパきて帰るよ」
塾の押し戸のガラス張りのドアには「学成舎」と書かれた緑色の文字シールが貼ってある
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます