ペット
ペット
私のペットに名前はない。
私も本当は名前はいらない。
ただ、ご飯を食べて運動をし、寝たい時に寝る。
飼う前までは憧れていた。
一緒に暮らして初めて気がついた。
コイツは私と変わらない。
私もただ、ご飯を食べて運動をし、寝たい時に寝ているだけだ。
いつ死ぬのかわからないことも一緒だ。
ただ違うのは名前があるかないか。
名前さえなければ、私はもっと他人に優しくなれただろうか。
もっと気持ちに寄り添うことができただろうか。
その可能性をもつ、私のペットを私は嫌いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます