第2999話 エルドール王国 第一章で滅亡

ブラック・エルドール……暗黒竜ギヴェロンに立ち向かった伝説の五人のうちの一人。初代エルドール王国の国王。


ロドニー・エルドール……ロバート王の父親。


 ロバート・エルドール……現在の王であり、予知夢の能力者であるが、精神エネルギーの消耗が追いつかず、予知夢も一部分しか見る事が出来ない上に、予知夢を見た後には必ず意識を失う。


 ローザ・エルドール……ロバートの妻であり、ヨルグの母、今年の春に亡くなった。


 ヨルグ・エルドール……エルドール王国の跡継ぎ。マーサを愛している。非能力者。


 マーサ・エルドール……ヨルグの妻。大部族から政略結婚で嫁いできたがヨルグの優しさに触れ、今では愛している。非能力者。


第六位の悪魔の指揮官バルド以下、副官五名でイストリア城塞へ侵入し、ディリオスとロバート王暗殺を目的としていたが、イストリア城塞には強い人間が多い為、力の分散を狙って各自が担当する。ディリオスが遊軍であれば作戦は失敗すると見て、指揮官バルドが、ディリオスの足止めとして乗り込む。


レガとギデオンは鍛錬中で、居ない為、ハヤブサと二百名のイストリア王国軍がダグラス王とロバート王、友のヨルグ、妻マーサの護衛を任されるが、ハヤブサも二百名も殺される。ダグラスは窓からディリオスの死闘を目にして、彼がいるなら大丈夫だと死ぬ覚悟を決める。


しかしその熱い想いから、ディリオスは気づいて、窓辺にいたダグラス王だけ救出する。彼は自分の判断に苦悩する。副官二人を相手にすれば、友ヨルグとマーサたちを救うことは可能であったが、バルドを野放しにすれば大きな戦力を多数失うと判断し、彼は涙を流しながら、友ヨルグとマーサ、ロバート王を同時に、飛苦無で殺す。


愛する者の死を見せたくなかった。だから殺したが、それにより彼の心は蝕まれて行った。彼はその件があって以来、会議に参加する事も無く、ミーシャの部屋に籠ってしまう。

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