「ちわ～。呼ばれて来ましたよって」

「あー、どうも」

訛った言葉遣いの探索者（サーチャー）だ。

「あの時探してた荷物は見つかりました？」

「それがまだなんや。いい加減出てきて欲しいわ、ほんまに」

トカゲに喰われたならもう消化されたのではなかろうか・・・。

「まぁ依頼を受けたからにはちゃんと切り替えていくし、よろしゅうに」

ニカッと笑ってくれた。

正直かなり危険な役目でもあるし報酬については検討されている真っ最中である。

「じゃあ依頼を確認しときましょう」

①遺跡内部にて対象者を探索。対象者とこちらで指定する人員を引き合わせる。

②対象者の周辺では魔法及び霊装の使用は極力控えること。

③対象者との戦闘が予想されるため、逃亡の阻止をはじめとした支援をする。

④報酬については未定。後日払うものとする。

⑤当依頼へは守秘義務が発生する。

以上の5点を確認した。対象者がローブの男でその人相書きを見せる予定。

「う～んと・・・・うん、これでいいですわ」

「それではよろしくお願いします」

探索者による対象者（ローブの男）を補足してもらい、狩人が狩り、探求者が指揮をとる。

探求者が一番楽してるかも？

そんなことはないな。適材適所ってやつで。

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