11 魔眼に魔力を使いまくったら(エイプリルフール企画)

「あのさ、アレプト。魔眼ってさ、魔力を使いまくったらどうなるかな。」


「わかりませんよ。でも予知眼ならだいぶ先を見ることができて、遠視眼ならさらに遠くを見ることができて、探知眼はより遠くまで探すことができるということは予想ができますけど。」


「やっぱそうだよな。透視眼、広角眼はよくわからないな。なら、試すか。」


「まずは、遠視眼なら、って海じゃないか。どんだけ遠くまで見えるんだよ。でも、魔力がかなり持ってかれるな。他もそうなんだろうな。」


「海ってここから600キロくらい離れてませんか。」


「ああ、そうだよ。だから驚いたんだよ。」


「次は探知眼。じゃあ、ドラゴンを探そうかな。いた。北の方にたくさんいるってことは竜玄山かな。」


「この次は、透視眼。うわ、街とかがあるのに城の構造がわかるんだけど。」


「そして広角眼。ん?アレプト、俺の後ろに来てくれないか。」


「わかりましたけど。どういうことですか。」


「そういうことか。アレプト、これは視野が広がったどころじゃねえわ。360度見える。」


「そして、最後はお待ちかねの予知眼。アレプトどのくらい先のことを見るべきだと思う?」


「やっぱ、学院じゃないですか。」


「わかった。じゃあ、うまく魔力を調節して教えるよ。」


「よし、もううまく合いそうだ。よし見えた。魔法を教えてるな。つまり勇者か。なかなかうまく魔法を使えているな。」


「今度は何と戦っているのかって、魔族か。他にどんな奴がいるのか。って、いない!」


「えっ。大丈夫ですか。」


「お、おい。嘘だろ。」


「まさか。そんなことないですよね。」


「そんなことあるぞ。俺だって信じたくないけど。」


「本当に、とんでもないですね。でも、おかしくないですか?今まで勇者しか魔族を倒せていなかったのに。」


「多分、魔族を倒すメカニズムを鑑定のスキルで気づいたんじゃないか。」



□□□□□□



〜〜〜???視点〜〜〜


「ああ。もっと先の未来のことを見れば良いものをなぜ、そこで止めてしまうのか。やはり、あの時は浅はかな考えをしている。」


「干渉したいところであるが、そうするとここにいるという未来がなくなる可能性があるからな。下手に干渉もできん。」


「まあ、あの時の助言を書いた時は問題はなかったのだがな。」


「まあ、少なくともあの時に興味のあったやつは一度死んでしまうのだが。やはり、あの魔法は便利なことだ。」


「???様、何をしてらっしゃるのですか。」


「ああ、■■よ。お主の  だこやつの様子を見ておったのだ。」


「まさか???様がこのような者に興味を持つとは思っておりませんでした。」


「確かにそう思われてもしょうがない。なら、お主にのみ伝えておくとしよう。」

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