第17話 新しい?邂逅
猫川みくる。その名を知らないものはこの高校にはいないだろう。
…別に彼女は生徒会というわけでもないし、テストの点数がぶっちぎりというわけではない。…が俺よりかは高い。
彼女が有名人になった所以はもちろん他にある。
…が俺にもよく分からない。なにやら動画に出たのがバズッたらしい。
勝手にバズり仲間だと認識してもいいものかな…
少し皮肉なものというかなんというか。
「…?なにしてるの?君がいつも使ってるんでしょ?」
なんでこの子はなんでもないように話しかけてくるんだ。
いつもここを使ってるのがバレてるのも動揺モノだが、それよりも彼女のその不思議なオーラというかなにか、うまく感情が読み取れなくてあまり気を遣って話すことができない。
「なんでここに猫川さんがいるんだ…?」
本当に猫のようだ。佇まいはただの人間なのにいまにも真顔で「にゃー」と言ってきそうな猫味を感じる。
「もしかして、私のこと覚えてないの?」
…は?覚えてるって…関わりなんて今初めて話しているレベルの認識だ。
「い、いきなりそんなこと言われたって分からないな。俺たちそもそも今初めて会ったんじゃないのか?」
「…驚いた。本当に気づかないとは思っていなかった」
急にこの子は何を言ってるんですかねぇ…気づかない、かぁ…
「すまん本当に記憶にない。正解を教えてくれないか?」
彼女のペースにノッてはいけない。すぐに会話の主導権を握られる。
「…ならいい。私は戻るから」
何やら気に障った様子。…俺また何かやっちゃいました?
「…今度からは猫川って呼ばないで」
「…?」
「私のことはみくるでいいから」
本当に彼女の意図が全く読めない。折角修羅場から逃げ果せたというのに不思議なネコとの出会いもあったしで…色々疲れてきたな…
「うわ、気づいたらもういない」
ドアを開ける音すらさせずに消えるとは…忍者だろあんなの。
猫川の存在がいなくなった瞬間にスマホの通知が。
『あんた今どこにいるのよ!もう授業始まってるわよ!?!?』
あ、本当だ。
現在の時間はもう5限目が始まって10分が経過した頃。
…今日はもう帰ってもいいかな…
全力でサボタージュした。
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昨日幹事の残り仕事やってて出せませんでした…
今日あと1話出すんで許して…
【追記】
カクヨムから重要なメールが届くと言われているのに届きません。どうすればいいのかすごく考えているので少し、投稿できるか分かりません。改善策を教えてくださる方いれば…お願いします…🙇♂️
【追追記】
解決しました!対応が早くてとてもありがたかったですすぐに書き上げますね。
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