第30話 next story

神父「俺達のいた世界と言いいますが、貴方達は異世界から来たのですか?」


クロスとフローズが説明した後、神父は頭が混乱した。


それもそうだろう、いきなり俺達は異世界から来て、もう1人の女神も異世界から来たと言われて、直ぐに信じられるわけがない。


クロス「はい、信じられないと思いますが、本当のことなんです。」


フローズ「私達の職業"英雄"は元々この世界にはなかった、しかし私達の前世の、異世界の世界では存在します。」


確かに、と神父は思った、この世界に英雄はいたとしても、英雄と言う職業は文献にはなかった、なのに突然現れ、しかも2人となると、あながち嘘ではないのかもしれない。


しかし


神父「そうなると、レプリカと言われる女神様に憑依していたその者は、昔貴方達の世界を滅ぼしたと言っていましたが、何故貴方達は倒せたのですか?」


この矛盾はどうしても気になり聞いた

しかしその答えは残酷だった


クロス「.....レプリカによって、人間と魔族は俺達の世界、いや前世でも行われていたんだ」


フローズ「私達はそれを止めるべくレプリカと戦ったわ....けど」


そして2人は表情暗くして言った


クロス「遅かった、遅すぎたんだ」


フローズ「戦争は泥沼化していき、終わった頃には人口の約9割が屍となったわ」


レプリカを倒せば全てが解決する、そう思い戦ってきたが待ち受けてたのは辛い現実だった。


クロス「俺達は呪った、この世界をこの無慈悲な世界を...!」


フローズ「そして、戦争によって食料もほとんど無くなり、奪い合いが始まったわ」


魔族も同様なことが起きていたらしく、そのような話も聞いていた


クロス「だからこそ、俺達は願った」


フローズ「今度は今度こそは平和な世界で生きたいと」


そして、その願いは後一歩まで来ていた.....しかし


ミク「レプリカが生きていて、私達をいや...あの糞勇者を選んだ」


ずっと黙っていたミクが口を開く


セシル「世界を救った英雄がその世界に絶望する....それが、クロスの前世」


メミル「義兄さん」


なんて言葉をかけていいのか分からず、言えなくなってしまった。


そうして、少しの間沈黙が続き、神父がある疑問を浮かべる。


クロス「ん?どうしましたか?」


それに気づいたクロスが声をかける


神父「いや、女神様は何故魔王が現れたと ことを神託したのだろうかとふと不思議に思いまして、」


そう魔王が現れたことを伝えるより、

レプリカの存在を伝えた方が、今後のためになるのではないかと、


クロス「誰かに対するメッセージだったとか?ですかね」


ミク「誰か?」


クロス「ああ、レプリカの存在を伝えるよりもこっちの方が、レプリカにとって都合が悪いことなのかもしれない。」


フローズ「それさえわかれば、苦労しないけどね。」


そうやって考えているうちに数時間が経ち、俺達は一旦戻ることになった。


神父「今回はいきなりこのようなことを話してしまい申し訳なかった。」


そう言って頭を下げる、確かに今日はいきなりなことが多すぎて、少し疲れた。


勇者マンルの魅了にかかった者達と会って、和解して、そのあと女神が実は

レプリカに憑依されていたなんて聞いて、頭の整理がしたい


魔王は、何を考えているのか、このまま風評被害を受けたままでもいいのか?

魔族はなぜ動かない?


俺達の前世の仲間も、もしこの世界にいるのであれば、何かしらのきっかけで思い出すかもしれない、俺やフローズのように、そのことに期待するしかないな。


様々な謎が残るが、これ以上話しても更にややこしくなるので、今回はここまでにしよう。


クロス「いえ、そのような事はありません、こちらも情報不足でした。

デンラ(神父)さん、一旦頭の整理をしておきたいので、ここまででよろしいでしょうか?」


神父「いや、こちらこそすまなかった、本来であれば彼女達と会うだけだったのに、どうしても聞きたいことがあったので」


フローズ「いえ、こちらこそ重要な情報ありがとうございます。」


そう言い残し、ここから去る、ここまでのことを国王様達にも伝えなければならないので、少し緊張するがなんとかなるだろう。


信者「では、何卒彼女達をよろしくお願いします」


.....ん?彼女達?


ミク「.....そういえば私達はどうすればいいんだろう?」


メミル「この状態じゃ、村に着く前に盗賊か魔物に襲われて死んじゃうわ」


セシル「.....でも義兄さんがいるから大丈夫だよね?」


...そうか、彼女達が普段の彼女達なら実力+職業で安全だが、今の彼女達ではとても危険だ。


仕方ない、今回は村に帰ろう、流石にもう大丈夫だろうし。


クロス「ああ、べ「私がお父様に連絡して王国騎士団に護衛させていかせますので、大丈夫ですよ?」へ?」


そう言って、言葉を遮ったのはフローズだった。


ミク「....いえ、クロスに頼みますので大丈夫ですよフローズ様?」


メミル「彼は英雄、彼1人で十分ですし。」


セシル「村に帰るのなら、義兄さんも一緒なんだし平気ですよ?」


...ああ、いま国王様の所で居候している事知らないのか。


なら、それも説明しないと


クロス「ああ、実はなf「彼は私と一緒に同棲していますので、ここでお別れですよ?」(・∀・)?」


え?同棲?え?なんで?


てか、フローズさんさっきからなんで言葉重ねて言うのかな?


フローズに話しかけようと見ると


クロス「(*^ω^*)」


目のハイライトがオフになってますね~、なんで~?

てか、まじでこえー!?


ミク「...なんで...なんで同棲しているのよ!?あたし...婚約者なんですけど!?」


セシル「確かに私達は最低最悪なことをした屑ですが、クロスは許してくれました、だからお願いします!」


メミル「...ねぇ、義兄と一緒に帰れないの、また一緒に暮らせないの?」


ミク達も必死だった、それもそうだ1年以上も裏切り、最低なことをしていたんだ、本当に大切な人が遠くに行ってしまう。


それがなにより怖いのだろう。


だけどしっかりと言わないと、

それがけじめだから


そう言おうするが、

フローズが「クロス」と名前を呼び


そしてフローズは3人の前で腕を組み

最後のトドメを言った


フローズ「私達は婚約しています、ですのでもう貴方達の席はここにはありません」


満面の笑みでそう言うが表情が恐ろしい程怖い


ミク.メミル.セシル

「.....え?」


そして彼女達も目からハイライトが消えた。


神父「.....おう、これはなかなかw」


信者「.....貴方も裏切ったらこうなりますからね?デンラ」ギロッ


神父「も....もももももももも勿論ですとも!そんな事もうしませんから!」


信者「"もう"ってことは.....やっぱりしてんじゃあねぇかぁー!!この浮気者がぁぁぁぁ!!!」


神父「ぎゃぁぁぁぁああ!!!!」


クロス「.....何これ?」


いろんな所で修羅場が起きているんだけど.....はぁ、仕方ない止めに入るか、

そう思ってクロスはどう説得しようか迷いながら彼女達と話し始めた

————————————————————

ふとしたきっかけで最愛の人、フローズと出会った。

これから先どんなことが待ち受けていようときっと2人ならできると思う、前回は救えなかった、だからこそ今回は必ず救う、例えそれが間違った選択でも。


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色々と意見はありますが、私なりのやり方で話を進めたいと思います。

コメントであった

1部はNTRザマァ

2部はファンタジー展開

になる予定です。

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