幼馴染み達が寝取られたが別にどうでも良い

第2話 出発

この世界の名はオレイス，

今，この世界は魔王の誕生によって恐怖の世界と化している。しかし，我々人類は諦めなかった。それは光あるところに影があるように，影が存在するのならそこには光が存在するように，

　そう，勇者の存在を！

そして勇者の周りには必ず3人の仲間がいる。それは

剣聖-悪を滅ぼし聖なる力で闇を払う者

賢者-正しき知識を使い，世界の混沌を防ぐ者

聖女-人々の絶望を希望に変える者

この3人だ，

これは古き時代から言い伝えられており、この世界のほとんどの人が知っていることだ。

勇者は女神によって選ばれた，神に祝福された者だ、なので平民は勿論ほとんどの人は勇者"様"と呼んでいる。

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ミク「.....嫌よ。」

マンル「へ？」

ミク「だから嫌だと言っているの」

マンルは断られるとは思っていなかったらしく、空いた口が塞がっていない、それはそうだ，彼女は世界救う勇者の仲間の紋章を左手に宿しており、職業はまだわからないが、剣聖，賢者，聖女のどれかなのかは明確だ，1人でもかけたらこの先の冒険で苦戦するだろう。

マンル「君は何か勘違いしていないかい？」

ミク「どういうことかしら？」

マンルはほかの2人も見て言った。

マンル「これは建前上こう言っているが、選ばれた以上、君達は嫌がろうとも僕と一緒にいくしかないんだ。」

それを聞いてメミル，セシルは

メミル「ふざけないでよ！なんでいきなり選ばれたから世界を救う冒険に行かなきゃいけないの！？こっちはそんな危険なことどころかただの村娘よ！無理にきまってるじゃない！？」

セシル「そうよ！戦いどころか、剣すら握ったことがない私たちがどうやって魔王と戦えばいいのよ！！」

彼女達の言い分はごもっともだ、(我々の世界で例えるのならレベル1の初期装備で魔王と戦えと言っているのと同じ)

こんなの彼女達からすれば愛する人と別れて死ねと言われているのと同じである。

マンル「勿論そんなことは分かっている，けど安心して欲しい、君たちはすでに並大抵の人よりも強くなっている。」

ミク「...どういうこと？」

ミクは睨みながら言い、マンルは優しい笑みで彼女たちを見た，

クロス「............」

そして

マンル「僕達は女神様に選ばれしもの、僕達が揃うとその加護を貰い、他の人達よりも数段強くなるんだ。」

セシル「........でもそれだけじゃ無理よ，だっていくら強くなると言っても今の私達じゃ厳しいよ」

マンル「そこは安心してくれ、僕達と一緒にまず王国に行ってそこで約1年間そこで騎士や魔導士達と一緒に訓練し近くの魔物とも戦って強くなっていく，そうすれば多少は戦えるし，何より僕達は他の人よりも強くなりやすい，つまり後は冒険の中で強くなっていけばいいんだ。」

ミク「..........」

セシル「..........」

メミル「..........」

彼女達は黙ってしまった，ここまで言われたら最早行くしかないがそれでも，やはり...

マンル「まぁいきなりそう言われたら大変だろうから一旦家に帰ってゆっくり考えるといい，明日の朝，待ってるよ。」

そういうとマンルは台から降りて、周りにいた騎士達と一緒に村で泊まる場所に行ってしまった。

それから1人、2人と離れていき、最終的に俺たち4人が残った。

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その日の夜

　あの後，誰一人として喋ることなく，家に帰り事情を説明した，

彼女達とは反対に親達は喜んだ，親達にとっては勇者の仲間に入れることがどれだけ名誉なことか知っているからだ，

そこで幼馴染みの家族と一緒にお祝いをした、

最早彼女達の気持ちは丸投げで、盛り上がっているのは親達だけだ，

そんなとこにいたくないのか、4人は外に出て星を眺めている。

ミク「クロスはさ，どう思っているの？」

クロス「...勇者のことか？」

ミク「.....うん、」

ミクは恐る恐る聞いてきた、

クロス「たしかにみんなの気持ちはわかる，ミク達の気持ちも義父さんの気持ちも，」

クロスは孤児だった、小さい頃に村を滅ぼされ、生き残った彼を養子として迎え入れてくれたのだ。だからこそ，婚約者のミクやメミル，セシルの気持ちも尊重したいが、ここまで育ててくれた義父母の気持ちも尊重したい，だからこそ"言えないのだ"

　　　ー本当の気持ちをー

メミル「クロス...」

セシル「....義兄さん」

2人も彼のことを本当の家族のように接していた，それが"家族愛とは違う想いを抱いていることも"知りながら。

だからこそ彼女達は決心した。

愛する人と離れても心が繋がっていればまた会えるそしてさっさと倒して安心して暮らせるようにすればいいと、

このまま断り続ければ何をされるかわからない，もしかしたらクロスの身に何か起こるかもしれない，だからこそ彼女達は行く王国へ勇者のところへーーー！

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翌朝

　マンル「待っていたよ。」

ミク「.....」

セシル「.....」

メミル「.....」

クロス「皆んな，気をつけて」

村の入り口には村人全員がいた，一人一人別れの言葉を言い，最後にクロスが3人言った後，ある物を渡した。

ミク「これは？」

クロス「本物じゃないけど、手作りの指輪💍この世界に平和が戻り村に帰ってきたら，結婚しよう。」

ミクは泣きながらはめ

セシルは顔を真っ赤にしながらはめ

メミルは涙を出し微笑みながらはめた。

マンル「.....ちっ」

クロス「...,。」

マンル「それじゃ、行きますよ。」

そう言って馬車に乗り3人が窓から手を振りながら去って行った。

マンル「..........フフッ」

クロス「.....ククッ」

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登場人物のキャラクター図は

皆さんの想像した人物(オリジナルヒーロー)を当てはめてみていただくと幸いです。