第6話 「SUPER☆MUSIC☆LIVE」
嘘でしょ。そんなことあるか?本当に入所して1週間後にこんなことってある?奇跡ってことか?
何のことかと言えば、なんとだ。テ・・・・・テレビ出演することになりまちた!
嘘だろうと思うだろう。まあ、本当だ。ただ、後々調べてみると、これは僕がすごすぎたこともあり、ピアノでテレビ番組に出ることになったのだ。まあ、一本杉さんの手配が大きい。
番組は「
僕は演奏で出る。というよりも、ただの演奏ではなく、しっかりとした出演者としてだ。1人で弾き語るわけにはいかないので、まずはコラボからということになった。その相手が何となんと!つい先日カラオケで熱唱していた人気アイドルグループ、sevenである。ホントにまさか。緊張緊張緊張緊張緊張・・・・・・・!!!!
何回か練習はした。MOPのYouTubeでsevenと同じⒿⓟIDOLに所属するアイドルグループ、
そして、バラエティ番組でsevenと初対面を果たした。みんないい人柄で、すぐに仲良くなることができた。
sevenとの練習も重ね、カラオケも行った。その時も驚かれて、「seven入れよ!」と言われてしまった。
夜6時。放送開始1時間前。リハーサルが終わった。生放送だ。いきなりのテレビなのに、いきなりの生放送。これはヤバいだろ!心臓のドクドク音がえげつない。
「大丈夫だ、良平。俺たちだって初めの方はこんなもんさ」
メンバーの古賀将人君が声をかけてくれた。
「ありがとう」
メンバーに対しても溜口で話せる。人見知りの大きな進展かも知れない。
夜7時になった。スタジオの椅子に座り、必死にカメラ目線を送る。
『テレレ~テテレレ~ン♪タララタッタ~タ~♪SUPER☆MUSIC☆LIVE!』
始まりの音楽が流れる。
「こんばんは、司会のグランです」
長髪のおじさんが挨拶をする。
「こんばんは、司会の奧田貴美絵です」
次に、司会のアナウンサーが挨拶を済ませた。
「本日の出演アーティストはご覧の通りです」
と、奥田アナが言う。
「西堀良平君はテレビ初めて。今の心境はどうだい?」
グランが聞く。
「えっと、普通に緊張してます。sevenのみなさんと一緒に素晴らしい音楽を届けられるよう、頑張ります!」
「絶対緊張してないだろうね」
スタジオが笑いに包まれた。
みんなが、歌を歌う。そのバックのピアニストはみんなプロで、僕よりうまいと思った。順番は流れ流れて、最後、僕らの番だ。
「最後はsevenと西堀良平君です」
「「「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」」」
僕とsevenの7人、合計8人がそろって言った。
「今日は何を歌ってくれるんだい?」
グランが聞いた。
「今日は、僕らの結成2周年、そして良平君の入所記念ということで、僕らとファンのみんなが大好きな、『oceanview』を歌わせてもらいます」
リーダーの金指志々雄が言った。それから、質問コーナーが続いて奥田アナが声をかけた。
「それでは、スタンバイよろしくお願いします」
CMの時間が終わると、いよいよ初舞台が始まる。
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