EP28 天照三國side2

SPから容疑者接触の通知が入った。

私は直ぐ様、都庁に向かった。

都庁の正面玄関先で遭遇してしまった。


あの、あのお方は秋葉原ギルドの創設者であり灰色のマントにフードを被りし姿!まさしく暗殺者コスのグレイさんではないか!

やばいこんなチャンス滅多にない。


『サイコロを振って千載五遇の大チャンス』

『神様、仏様、キリスト様、お父様、お母様ありがとうございます』


でも私は極度の緊張しいなので知らない男の方に声をかけるなんて無理目のムリです。

ここはまず相手の足を止めて時間を稼ぎその間に心を落ち着けよう。


『あああ、、、あのーでですね』


『えええとーー、、、』


あの急いでいるのでさよならと言うと言われ、ここで逃がしてなるものか、意を決して言った。


『サササイン下さい!』


「は?サイン?オレがか?」


もうそれからはほとんど覚えていない。


『ええとネットでサイト欠かさずチェックしてます』

『秋葉原ギルドの方ですよね』


「あーーそうだけど」


『今日もいつもの暗殺者コス行けてます』

『こう影があるような雰囲気が凄い出ています』

『お店はいつオープンですか?』

『スタッフの紹介動画見ました』

『みんな可愛い子ばかりで、イイイケメンさんやばいです』


捲し立てるようにギルドの話をした。


カバンに入っていたクリアケースにサインをしてくれなんと非売品リストバンドとニットキャップをくれた。


『おーージーザス!クライシス!』


後ドリンクバーのチケットもおまけにもらいました。あまりの出来事で急に身体何震え出した。


「トイレに行きたいのか?」


『違います』

『今心が震えているんです』


早速リストバンドを付けニットキャップを被ってみた。


『あの〜最後に質問が〜』

あれだけ質問してまだあるのか?と思われるが…


『コスプレ衣装の貸出しはありますか?』

あるよと答えが返ってきた。

(よし!グッ!)


(ぴょんぴょん〜ピョンピョン〜ピョン)

嬉しすぎて飛び跳ねて喜んでしまったがもう喜びが爆発してしまった。


気が付けば周りは私1人だった。


『えーっと?何しに来たんだろう』

『まぁいっか?』


取り敢えず大きな仕事をしたから帰ろう。


この後先輩からこっ酷く叱られることになる三國だった。


今は幸せを噛み締めるんだ。

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