異次元魔王ストラの超絶大冒険~~「(前略)魔王の魔王による魔王のための魔王退治の物語」

多布可良

○主要キャラ紹介

○主要キャラ紹介


第1章「めざめ」


・ストラ

 次元粉砕兵器に巻きこまれてやってきた、魂魄移植型超絶戦闘アンドロイド兵器。到達した世界では完全超絶無敵だが、多次元横断の影響で記憶と思考がぶっとんでいる。能ナシのクズ共に利用されながらまったり旅を続けているつもりで、世界を破壊する大災厄。


・プランタンタン

 無能の奴隷エルフ。130歳、女。人間年齢は14歳ていど。腰巾着の守銭奴。小狡くて臆病で自分勝手だが、悪意はない。口は達者。奴隷としてコキ使われていたゲーデルエルフの農場から、絶賛逃亡中。性格は明るい。ストラを利用して大金持ちになるのが夢。


・ペートリュー

 アル中のヘッポコ魔法使い。23歳、人間の女。地味巨乳。無能。強いて云えば、酒を無限に飲めることだけが取り柄。酒豪、蟒蛇うわばみ。アルコール分解酵素の塊。現代社会ならソムリエとか、酒ライターになれる才能はあるが、ファンタジー世界では生きて行けないゴミ。



第2章「はきだめ」


・フューヴァ

 気位だけ高くて何もできない能無しのクズ。人間の女、19歳。ぎりぎり子爵位を保持してるだけの、無一文の放浪者にして大言壮語の娼婦、こそ泥。ストラを利用して、御家再興を果たそうとする。本名、自称ラル・フューヴァル・ジャール・カレ・ドレル・プツィーツァル。


・シュベール

 フランベルツ地方伯の懐刀。29歳。人間、男。暗殺者、短剣使い。ギュムンデをフランベルツ家の手に取り戻すべく、何度も送りこまれては殺されている工作員の切り札。優男で、金回りが良いため歓楽街ではちょっとした有名人。本名不詳。ストラと知り合い、利用する。


・エーンベルークン

 ゲーデル大エルフの大酋長グラルンシャーンの放った刺客。女。228歳。ゲーデルエルフに伝わる、超絶武術の継承者。魔法戦士(巫女戦士)だが、魔力の全てを戦闘力につぎこんでいるバケモノ。ゲーデル山岳エルフ特製のグレーン鋼による、特殊剣を使う。



第3章「うらぎり」


・ピアーダ将軍

 フランベルツ地方伯領スラブライエン方面守備軍司令官。45歳。スラブライエン市の臨時市長でもある。現在、スラブライエンは軍事都市となって、方面軍の駐屯基地として賑わい、栄えている。戦争には強いが、女好きで大酒飲みなのが玉に瑕。


・カッセルデント将軍

 マンシューアル藩王国スラブライエン攻略軍司令官。58歳の大ベテラン。温厚な性格だが、いざ戦争となると非情になる。この年で地方遠征に出され、内心、藩王に対し憤っており、また配下のラグンメータを警戒している。


・ラグンメータ

 マンシューアル軍の部隊長の一人。25歳。800人の配下を持つ大隊長にして、藩王の腹心。後のフランベルツ苦難王。ストラを仲間に引き入れる。カッセルデント将軍に疎まれていることを知り、ある重要な決断をする。



第4章「ほろび」


・選帝侯フランベルツ地方伯(辺境伯)

 選帝侯は役職兼称号。地方伯(又は辺境伯)が伯爵の一種で爵位。帝国に十二家ある選帝侯家の一家。地方泊は辺境防備を任される強力かつ重要な名誉ある爵位だが、都生まれ都育ちの当代(38歳)はド田舎が大嫌いで、地方伯を返上したいとすら思っており、その通りとなる。


・グレイトル将軍

 地方伯の叔父(叔母の夫)に当たる。54歳。田舎暮らしに辟易している地方伯を良く支え、事実上の領主。フランベルツの要にして最後の砦。反乱軍及びマンシューアル軍を相手に頑強に抵抗する。原始的なフリントロック銃を研究している。


・魔術師ガルスタイ

 「フランベルツの魔王」と呼ばれる凄腕の魔術師。グレイトルの懐刀にして親友。見た目は20代だが、47歳。藍色(又は群青色)の小さなシンバルベリルが先端に埋まった、強力な杖を使いこなす。魔族という噂もあるが、人間である。擬似生命付与魔術の名人。



第5章「世の終わりのための四重奏」


・ヂャーギンリェル

 フィーデン洞窟エルフの族長。568歳。男。エーンベルークンに協力し、ストラをニムルス洞窟へ誘いこんで、魔王の生贄にしようとする。魔王は、生贄が強ければ強いほど喜ぶ。魔王の信徒にして弟子でもあり、かなり強力な魔法使い。


・プラコーフィレス

 フィーデン洞窟エルフの暗殺者、諜報員。魔法戦士(巫女戦士)。256歳。女。洞窟エルフにしては珍しい明るくサッパリした性格だが、快楽殺人者でもある。ヂャーギンリルの命令で、エーンベルークンと共にストラと戦う。


・魔王レミンハウエル

 魔族にして、世界に何人かいる正真正銘の魔王の一人。フィーデ山ニムルス洞窟最深部におり、ヴィヒヴァルン家と古い盟約を結んでいる。ヴィヒヴァルン家は魔王の伝説を流布して、退治した者に高位高金を与えると約束してニムルス洞窟へ送りこみ、冒険者や自称勇者を生贄にしている。



第6章「(ま)おうさま」


・ヴィヒヴァルン王ヴァルベゲル8世

 老獪な魔術王国の王。69歳。ヴィヒヴァルンは6内王国の1つで、皇帝を出す権利を有する。神聖帝国は6内王家と12選帝侯家の言語を絶する権力闘争の上に成り立っている薄氷の帝国であり、ヴァルベゲルはストラを試し、帝国のバランスを崩し新たな覇者にならんとする。


・シラール

 ヴァルンテーゼ魔術学院院長にして、ヴィヒヴァルン王の盟友。75歳だが、むしろ国王より若々しい。背が低く丸顔に禿頭で、いつもニコニコしているが、常に策謀と興奮を望む。ストラを新魔王として試し、利用せんとする。


・タケマ=ミヅカ

 年齢不詳、小柄で若い黒髪の女戦士だが、異様に強く、その戦闘力はストラに匹敵する。正体はとある強力な「存在」の精神体アストラル・ボディであるが、魔力で疑似実体を有する。本人は、そのことを隠して世界を放浪している。放浪の理由は不明。ストラの「存在」を感知し、偵察に来た。



第7章「かいほう」


・ルートヴァン

 ヴィヒヴァルン国王ヴァルベゲルの嫡孫。王太子フィデリオスの長男。24歳。背の高い、眉目秀麗で優秀な魔術師。膨大な魔力を操作するが、シンバルベリルは未所持。ストラを利用して世界を護るよう、より云いつけられている。シラールの、最晩年の愛弟子。後のルートヴァン大帝。「異次元魔王様御一行」に加わる。


・ルジャーク大神官王

 ウルゲリアの大神官にして国王。ウルゲリアの王位は世襲ではなく、代々の大神官がそれを兼ねる。68歳。ウルゲリアは皇帝を輩出する権利を持つ6内王国の1つだが、これまで一度も皇帝を出したことがない。ルジャークの夢は、帝国中にウルゲリア信仰を広め、絶対的権力と権威を持つ真の皇帝を輩出することである。


・聖魔王ゴルダーイ

 帝国に(ストラを含め)5人、世界に8人いるとされる魔王の1人にして、ウルゲンの生き神。ウルゲリア王国の王宮最深部に「監禁」されている、強制的に時間の流れを歪められたバレゲル森林エルフの少女。推定年齢は1100歳以上だが、時が止まった時点は113歳。その右眼が義眼で、真紅のシンバルべリル。永年の監禁で精神が崩壊し、子供と老人が入り交じる。



第8章「うなばら」


・ノラールセンテ地方伯(辺境伯)

 先祖は海賊上がりというウルゲルアの地方伯爵家の当主で、気風きっぷの良い海の男。43歳。自ら船を操る、放埓ほうらつ貴族。ストラが御聖女おんせいじょを倒して「大異変」を起こしたと気づくが、人間の力や思慮の及ぶところではない魔王同士のやったこと、と諦観し、ある決断をする。


・戦士ホーランコル

 ストラの乗る貨客船を護衛する冒険者パーティのリーダー。29歳。勇者級の腕前を持つが、出自の身分が低く、勇者と云えばエリート階級である聖騎士が前提のウルゲリアでは、いつまでも宇立うだつが上がらない。超絶的なストラの力に接し、御聖女信仰を棄教し異次元魔王に帰依する。


・魔族バ=ズー=ドロゥ

 孤島の魔王テヌトグヌ配下の上級魔族。テヌトグヌの命令で、大魔獣ランヴァールを守護・監視している。魔力と術式のほとんどを大魔獣の制御に使っており、自身はそれほど強くないのだが、大魔獣と一体化した力は侮れない。



第9章「ことう」


・ボロートゥスバー

 ゲベラー海洋エルフの酋長。694歳。ゲベラーエルフは、ゲベロ島周辺の海中に住んでいる魔法種族であり、魔術で海水を固めて建築物や船を造って暮らしている。レミンハウエルとゴルダーイの死を察知したテヌトグヌの命で、島に近づく船舶を片端から沈める指示を出す。


・孤島の魔王テヌトグヌ

 ウルゲリア北東、絶海の孤島ゲベロ島とゲベラーエルフ、ゲベル人を支配している最上級魔族。魔王と名乗っているが、異名であり、実体は真の魔王の護衛兼総代理。ロンボーンの使命の邪魔をしないよう、魔王退治を試みるアホをふるいにかけ、800年間撃退し続けている。


・北海の魔王ロンボーン

 ゲベロ島のどこかにいる、孤高の魔王。魂魄移植魔術により「銅鐸」に魂を移行させ、永遠の命を得た古代の大魔術師。何らかの理由により、ゲベロ島に鎮座して既に1000年を超えている。タケマ=ミヅカの、かつての盟友らしい。銅鐸には、真紅のシンバルベリルが2つ埋めこまれている。



第10章「彼方の閃光と星々の血の喜び」


第1部「彼方の閃光」


・ドゲル=アラグ=ガウ=ガフシュ

 第16代ガフ=シュ=イン藩王。46歳。この時代、藩王国もかなり帝国化して文化的になっているが、かつての荒々しい蛮地の風潮を引き継ぐ武王。いずれ、弱った神聖帝国はマンシューアルとガフ=シュ=インに二分統治されると予想し、またその野心を燃やす。


・シーキ

 本名はズィムニン卿。チィコーザ王国の特務騎士。33歳。帝都語、ヴィヒヴァルン語、ウルゲリア語、ガフ=シュ=イン語に堪能であり、通訳として活動。異様な3人組であるキレット達に興味を持ち、接触する。やがて一行が異次元魔王の関係者と知り、本国の指示を仰ぐと共に、ルートヴァンの行動がチィコーザに筒抜けとなる。


・ピオラ

 ガフ=シュ=イン藩王国タジオン山脈に住むトライレン・トロールの少女。79歳。人間年齢は17歳くらい。本名は、ピオラrッリrレテrットゥレrレnといい、便宜上そう表記されるが、人間には発音できない。トロールの中でも強力な戦闘種族であり、火以外の魔法耐性もある。ストラを目覚めさせるために、プランタンタンとペートリューと共に「彼方の閃光」を目指して冒険する。


第2部「星々の血の喜び」


・オネランノタル

 見た目や声は少女のようだが、魔族なので性別は無い。ほぼ赤に近い、小さくて濃い茜色のシンバルベリルを額に埋めこんでいる。黒い眼が2つ、碧の眼が2つの4つ眼。肌は黄色地にその眼と同じ黒と碧の規則的な縦線模様が縞のようにある。「彼方の閃光」の番人をしているが、ストラに帰依する。理由は、面白そうだから。


・キヤ=フィンシ=ロ

 第268代神の子サマタイ。7歳の男子。星隕ほしおちの魔王は代々この神の子サマタイに憑依し、神の子サマタイが死ぬと違う少年に憑依しなおす。ガフ=シュ=インの生き神。その言葉は託宣として藩王国の全てを決定するが、魔王の意思である。藩王と会談するときは魔王が表に出る。


星隕ほしおちの魔王リノ=メリカ=ジント

 代々ガフ=シュ=インにいる生き神に憑依する魔族。憑依型魔王。強大な魔力を誇るが、魔族の中でも特殊な部類で、潜在魔力の高い少年に憑依しないと力を発揮できない。ガフ=シュ=インの前王朝の時代より、神の子サマタイを通じて王国の闇に君臨している。



第11章「ふゆのたび」


・フローゼ

 一匹狼の冒険者にして焔の女勇者。凄腕の魔法剣士。年齢不詳だが、見た目は20代半ばの妖艶かつ強靭な女剣士。帝国を旅しつつ、時折ノロマンドルに帰ってくる。秘密と噂に包まれ、出生や行動等に謎が多い。真っ赤で燃えるような髪と眼、火竜ハラゲドル革の軽鎧と、炎の魔法剣が特徴。ストラを知り、異次元魔王一行に近づく。魔族を異様に憎んでいる。


・選帝侯ノロマンドル公爵スヴェルセルリーグ

 第43代選帝侯ノロマンドル公。63歳。女公爵。祖父の妹が曾祖父により半魔族にされたことで、公国は呪われることになり、その呪いを解くことに一生を捧げている人物。皇帝府や他国には、国の恥として極秘を保持している。勇者や冒険者を支援し、各国で実績を積ませて強くして秘密裏に公女を倒させようとしている。


・ペッテル

 本名ペテルショーネ・アーレグラッテ・フルオーレゼンセス・レンドーラ・グリーガル・ドラノロマンドラ。3代にわたるノロマンドルの呪われし公女として、兄の孫にまで命を狙われている。公国では秘密裏に呪われし公女退治を試みているが、現在に至るまで退治されていない。公女は、ただ生まれ故郷で平穏に暮らしたいだけである。127歳。



第12章「げんそう」


・チィコーザ王イリューリ

 バーレン=リューズ神聖帝国皇帝コンポザルーン5世の実兄。70歳。この世界では、ヴィヒヴァルンのヴァルベゲル老王に匹敵する帝国最長老君主の1人。チィコーザは代々王位が安定しない中、長期に渡って王国を治めている武賢王。突如として現れた偽ムーサルクに翻弄される。


・ムーサルク3世

 「血の白昼夢事件」で殺されたナルファーイ王子の子ムーサルクの孫と称する謎の人物。正統とされる王位継承の証の宝珠「冬の日の幻想」を持参し、王都バラーヂンを目指して王国をめぐっている。25歳の背の高い温厚な青年。隠れていた旧宗家臣下の末裔が武装して続々と集まって、既に一派一軍を成している。


・ノコォノスガンマナ

 ヴィーキュラーガナンダレ密林エルフの強力な巫女(魔法)戦士。チィコーザより遥か南方大陸に移封された、謎の魔王の巫女にして刺客。謎の魔王が、はるばる南方大陸の僻地ガナンより送りこんできた。帝国では未知の希少種エルフ。シンバルベリル無しに、非常に強力な魔力を有する。年齢不詳。



○第13章「ていと」


・コンポザルーン帝

 第118代バーレン=リューズ神聖帝国皇帝コンポザルーン5世。イリューリ王の2歳下の実弟で67歳。チィコーザ流の秀才魔術師にして、帝国魔術師協会の会長。若いころより大魔神メシャルナーに深く帰依し、王国では魔術師長にして大神官だった。約30年前、兄王により皇帝に推挙され、選帝侯会議を経て現在に至る。メシャルナーに深く帰依するあまり、ストラを排除しようとする。


・トルマス

 帝都暗黒街ザンダルを牛耳る「九つの牙」の総統。9人の裏家業の頭目たちの取りまとめ役。52歳。「九つの牙」は上部組織のさらにてっぺんで、最高会議。構成員の正体も不明。なお、ザンダルには「九つの牙」の他に26もの裏組織があるが、みな「九つの牙」の下部組織であり、事実上ザンダルは「九つの牙」が支配している。


・古本屋のオッサン

 帝都の片隅の古本屋のオッサン。見た目は若いが、自称40代。しかし年齢不詳。なぜか魔術師協会の図書館に入り浸っている。酒好きで、ペートリューとウマが合う。古文書や古い魔術書を取り扱っており、魔術師としての実力もそこそこあると思われるが、常に酔いつぶれている。全員が「古本屋のオッサン」と呼び、名前も分からない。



○14章「きおく」


・雷鳴の騎士イヴァールガル

 とある魔王に滅ぼされた某国の生き残りの騎士として浪人中にタケマ=ミヅカと出会い、冒険仲間となった。27歳。大柄で、両手持ちの魔法大剣「胡桃割」+500を棒きれのように振り回す。大食らいで、仲間からは食費が人の倍もかかることをいつも揶揄されている。雷鳴という銘の由来は、声がデカイから。


・吸血鬼ブーランジュウ

 タケマ=ミヅカに調伏され、感服して仲間になった魔族。年齢不詳。魔族なので性別は無いが、女性っぽい外観をしている。吸血鬼というが本人が血を吸うわけではなく、魔剣「リューズ」+300~最大800が人間やエルフなどの血液(生命力)を吸い、魔力に変換しているため。魔力を攻撃力と防御力に全振りしている、完全戦闘タイプ。


・ランゲンマンハルゲン

 半魔族の魔導研究者。かつて、マーラル市国の魔導研究所(無何有ミレドの前身組織)に身を置いていた魔導博士。人間と魔族の融合研究の第一人者で、自らもその実験で半魔族と化した最初の完全成功例。自身の研究で魔薬の無何有ミレドを生み出すことになり、組織がそれを利用し始めたのに抵抗して組織を抜けた。年齢不詳。


以下続きます


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