第92話 遣らずの雨

星の見えない夜に

束の間の逢瀬を楽しむ僕ときみ


きみは気まぐれな風来坊で

いつここへ来てくれるのか

ちっともわからない


僕は久しぶりの

きみの柔らかさを堪能する


ふと

開け放した窓から漂うのは

雨の匂い


「ああ、きみ、もう今夜は帰れないね」


空が僕に味方してくれたようだ



***

お気づきかもしれませんが

『きみ』は野良にゃんこです(*^-^)

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