第64話 迷路

ひまわり畑の迷路で

僕の手を放して駆けていく君


僕の「待って」も聞かずに

ひまわりの角を次々に折れて

君の背は見えなくなる


背の高いひまわり達が

風に揺れて

焦る僕を嗤っているかのようだ


君が出口で勝ち誇った顔で

待っていると思うと

悔しくて、でも笑える


君が可愛い過ぎて




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