第49話 ブランド品

コーヒー好きなあたしに

「この間会社の慰安旅行で陶芸体験したんだ」

と、彼がマグカップをくれた


少しデコボコして

武骨な感じがするマグカップ

色はあたしの大好きなブルーグリーン


彼の大きな手が

必死に形作るのを想像して微笑む

「ありがとう」

これはあたしだけの特別なPBプライベートブランドだね




***

包装も何もされていない、とか、

不器用な彼には苦行に近い作業だった、とか

本当はこの色に仕上がったのは偶然だったとか

全然字数が足りずです。


彼女は後で、底に二人のイニシャルが

彫ってあることに気づきます。


はあぁ、しかし(笑)

プライベートブランドをPBと表記しないと

字数が収まらず(笑)

荒業というかズルというか(。-人-。)


ちなみにNBナショナルブランドで考えても

何も出てこなかった静野でございます。


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