3 技術を分類できる!
図:https://19084.mitemin.net/i598750/
第三に、この図で技術に4つの矢印をつけると、
社会活動を豊かにして文明を発展させる、
技術の種類を説明できます。
これらはいわば技術が社会に働きかける時の、
直接・間接・自助・互助
呼ぶことができます。
具体的には、社会を直接的に大きく変える、
農耕、動力機関、電算機といった画期技術、
画期技術の利用に必要な物的資源化を行う、
金属、電気、ソフトウエアといった実現技術、
科学・技術の発達を助ける研究・開発技術、
制度・政策の実現を助ける社会工学的技術です。
これを簡単に言うと(順序は変わりますが)、
(技術を)産んで、(物的資源を)育てて、
(社会を)変えて、(政策を)助ける、
研究・開発技術、実現技術、
画期技術、社会工学的技術
という風に表現できると思います。
画期技術は、農業・工業・情報社会のように
文明の発展段階を分ける技術であり、
その2つの特徴とは、
①新たな分野を
②多くの他技術を助ける多能性です。
画期技術は、新たな領域を開拓します。
農耕は体外物質、動力機関は体外
電算機は体外情報媒体の利用、
AIは体外知性の利用において、
大きな飛躍を実現しました。
そのことが文明を成立させ、世界に広げ、
さらには文明活動の効率化による、
地球的限界到達の衝撃緩和を実現したし、
今後は惑星上での持続的発展を、
可能にするのではないかと思います。
また画期技術は多くの他技術と
助け合うことにより、社会を変えます。
社会を直接的に変えるというのは、
この時代を作った技術を一つあげるなら?
という意味での、役割上の直接性です。
逆に言えば、田畑やエンジン、パソコンも、
単独では大きな力を発揮できません。
画期技術の開発・普及に当たっては、
実現技術を初めとした他技術との、
以上を知れば、『第三の波』(A.トフラー)や
『シンギュラリティは近い』(R.カーツワイル)
『サピエンス全史』(Y.N.ハラリ)という
技術・社会論の名著に書かれた、
農業~情報技術やAI、社会工学的技術といった
技術の意義も、理解しやすくなると考えます。
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