第11話

 女性に声をかけようと、部署の扉に手をかけた瞬間後ろから殺気とあの突き刺す嫌な視線が感じ取れ俺はバッと後ろを振り向いた。


 だが、誰も居なかった。

 恐る恐るもう一度扉に手をかけて、部署に残っている女性に声をかける。


「あ、あの」

「……はい」

「もう日付が回るんですが帰らないんですか?」

「……気になさらず」

「で、ですが」

「いいですから……」


 ずっと俺の方を向くことがなく、返事も弱々しかった。これ以上あの女性に関わってはいけないと本能がそう叫んだ。俺は扉を閉めて、帰ろうと急いで会社を出る。


 会社から出ると夜道では全く今朝感じていた嫌な視線は全く感じず、むしろ安心感のある道に変貌していた。どれだけ今朝の自分が弱っていたのかが分かるほど、そして嫌な視線が勘違いなんだと思わされるほどに安心出来る道に、俺はホッとしながら帰路へ着いていた。


 だが、そんな俺を他所に会社から出終わった後にあんなことが起きていたなんて、今は知る由も無かった。


 ☆☆☆


「偉いな。あの男に縋りつかなくて」

「……

「ふふふ……」

「もう。こんな関係やめさせてください」

「君が望んだことだろう。俺くんの元カノさん」

「……貴方のせいで彼を傷つけてしまったんですよ」

「傷つけたのは君自身だ。私は関係ないのだよ」


 女性の肩は震えまくり、部長の顔を見ることもできないほどに恐怖に襲われていた。

 部長はそんな姿の女性を見て興奮して、モノを勃たせていた。


「ほら。奉仕してもらおう」

「……はい」


 女性は部長のモノに唇を当てて、手馴れた感じで奉仕し始めていた。悲しそうに、そして苦しそうに泣きながら。


 部長はそんな女性の姿にますます興奮していた。そして次には女性の身体を貪るように食いついていた。


「も、もういやぁぁぁ!!」


 女性の悲痛な叫び声が会社内に響き渡る。


 部長はその声で興奮が最高潮に達した。


「ぐふふ……!」

「いやああああああぁぁぁ……」

「うるさいなぁ!」


 部長は女性をビンタしながら、奉仕を続けさせた。

 女性は苦しそうにもがきながらも、これ以上殴られないためにも逆らわないように大人しく続けた。


「……俺くんとはこんなこと出来なかっただろう」

「俺くんのことは言わないでください……」

「まだ好きなのかねぇ?」

「貴方が無理やり別れさせたんでしょう?!」

「まだそんなこと言うんだねぇ。あれは私だけじゃなくの手伝いもあったんだけどねぇ」

「……まさか?」

「おっと。お喋りがすぎたね。さぁ本番と行こうか!」


 部長は女性に思いっきり覆いかぶさった。

 そして女性が身動きを取れないようにして、部長は自分だけが満足できるようにヤった。


 既に時刻は午前4時にまでなっていた。

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