第5話

「美味しい〜!!!」

翔との放課後デート

マ⚪︎クで新作のゴデ⚪︎バホットチョコレートを飲んだ私は思わず叫んだ。

「ふふっ、れいな絶対好きだと思ったよ笑」

優しく微笑む翔。料理出来ないけど、やっぱり好きだ。

改めて自覚して火照った顔を隠すようにいそいそとドリンクを口に運ぶ。


「ママー!!あれ、飲みたい!!」

「だめよ、けんと。あれは高いから…。」

声のするほうを向くと、小学校低学年の男の子が私たちのテーブルにあるゴデ⚪︎バホットチョコレートを指さしながらお母さんにおねだりしていた。

「ごめんなさいねぇ、お二人さん。」泣きじゃくるけんとくん。

どうやら、お母さんは困っているようだ。

けんとくんにドリンク飲ませて上げたいけど、どうしようかな…

「けんとくん、これあげるよ。」

「…え?」

翔がけんとくんにまだ口をつけてないゴデ⚪︎バホットチョコレートを差し出していたのだ。けんとくんの顔が途端にきらきらと輝く。

「お兄ちゃん、ぼくにそれくれるの?」

「うん。これ、まだ俺も飲んでないからけんとくんにあげるよ。はい、」

「…ありがとう!!」

翔からドリンクを受け取ったけんとくんは満面の笑みでそう言った。

「わざわざありがとうございます。お詫びに何か買います!」

そういうお母さんに

「ありがとうございます。ですがこれは僕の意思でしたことなので、奢りは大丈夫です。」

と丁寧に断る翔。やっぱスマートだな…


親子が帰ってひと段落。

「翔、ゴデ⚪︎バ飲まないの?」

「んー?れいなのやつ貰う。」

「ふーん………ん…?

え、今なんて???」

「だから、れいなの貰うって

貸せよ」

そう言って私の手からゴディバを奪って飲み出す翔。

え、、、

これって

関節…キス…では?????

男子は言うまでもなく女子ともしたことないのに!!!

「お、やっぱうめえな」

そう言ってゴディバを私に返してくる。

「え、翔…今の関節キスじゃん…?」

躊躇いがちにそう聞くと、翔はニヤッとした顔をこちらに向け、

「じゃあ、ふつうのする??今ならチョコの味だろうね。」

「…はっ?//うるさいしないし!///」

もう、からかわないでよ。

「まあ、ファーストキスってレモン味って聞くもんな。ならまた今度か」

「そ、その、はずいからやめてよ…」

「うーん、でもれいな可愛いからさぁー」

そういうことをサラッと言っちゃう翔に毎回ドキドキさせられて恥ずかしいけどなんだからポカポカする気持ちに気づかないふりをして急いでポテトを口に運んだ。

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