第46話 時間は遡り・・酔っ払い天使の店を選んだ場合

では・・御話はお店の選択へと戻り


酔っ払い天使の店の場合では・・わん!


「やあ~お腹すいたワン!

と店のドアを開ける 可愛らしい鈴の音と店主がいらしゃい!と

元気よく

そしてドラ猫くんが向かえてくれた。

 店は賑わっており 奥で、何か大騒ぎしていた!


そして

アーシュさんもいや子竜(アーシュ)さんは、

店のドラ猫にしっぽを噛み付かれ

そのドラ猫を追い回し、そして火を噴いて反撃していた。


「店を焦がしちゃだめですよワン」

  というわけで、こちらも大騒ぎ中でしたワン!


「よしゃ~ああ!これで!ビール20杯目!」

「次はまだかああ!!」と周りが騒ぐ


「お待ち!」


なんの騒ぎですか?ワン

いや~黒の貴族のお姫さまと白の国の青年が 

酒の飲み比べを始めてね!


どっちも強いや! おっと お姫さまの方は顔が赤くなってきた!


「その辺にしておきませんか?」とまるで水でも飲んでるかのごとく

素面(しらふ)のような青年


ビールを持ち、そのコップ握り締め!

手の中のコツプを睨み付ける真っ赤な顔のお姫様

「私とした事がお財布を落としてしまったのですもの!

意地でもこの賭けに勝って、お金を手にいれるわ!!」


「じゃあ 今回は私が引いてあげますよ」と


お金の入った子袋を差し出した  

「……」「次回 また勝負しましょうね」


「ありがと! いただくわ」と立ち上り ふらつく

「とりあえず、上の宿の部屋で酔いを醒ましたらいいですよ」

 うなずくお姫様


「り…. リアン兄さま!」青年を見るなり

、エイルさんは駆け出し青年に抱きつく!


「リアン兄さま!リアン兄さま!!」

あ、あ、あ、泣き出しちゃたよエイルさんワン


「エルトニア?」あれ こちらの黒の国の貴族のお姫さん


エイルさんの事を知ってるの?


赤ら顔の黒の国の貴族のお姫さまはじっとエイルさんを見てる


「アルテイア姫?」きょとんとしたエイルさん

やはり、知り合いなのかワン。 


勝気そうな大きな目をした綺麗なお姫さま

背景には 赤いバラが似合いそう


さらさらの長い黒髪をなびかせながら


まだリアンさんにしがみついたエイルに近ずく。

「アーシュ殿はどこ? 今日は珍しく一人なの?」 


さりげに横を向くアーシュさんこと子竜さん


何か言いかけて ふらつき気を失いたおれかける黒の貴族の姫

アルテイア姫 


「アルテイア、アルテシア姫!!」慌てるエイルさんと子竜さん。


さっと、彼女を支えた白の国の青年リアンさん


しかし、支えてるはずの右手はない

右肩に掛けているトーガの下には何もない


腕の上の方から先がなく、つまり肘から少し上あたりで

切り取られていた。


彼が持っていた小さな魔法の石達が 


まるで彼女の身体を支えかのように

彼女を取り巻き 輝きながら空中を踊っている。


今度は左腕で彼女を支えなおし、

「店主!彼女を休ませるから2Fの部屋を貸してくれるかい?


「ええ、お部屋なら 空いてますからどうぞ」


黒の貴族のお姫さまを左腕に抱えリアンさん

(細身の身体つきの割りには力持ちさんだ)は


階段から、向き直りエイルさんを見る

そして「エイル!」と声をかける!


「え」


「会いたかったよエルトニア….. 

手紙のやり取りで近況は知ってたが おまえにどうしても会いたかった」


と 涼やかな瞳を細めて笑う

いい感じの好青年!


あ、エイルさんてば、ちょ~嬉しそう!アーシュさんライバルの出現ですねワン


ピキイ!!!怒りマークが浮かんでいる子竜さん

シュボ!!(とここでわん子に火を噴く子竜さんことアーシュさん!) 


あっちいいワンワンワン!

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