第3話「過去と未来」

新たな仕事先を探す毎日が始まった。

先行きは不安だが、退職に後悔はない。

パワハラからネチネチしたいじめや陰口、それらからは逃げられた。

逃げてばっかりだなあ、と自分でも思う。

それでもフラッシュバックとやらに苦しめられ、働いたら、また最終的に同じ目にあうんじゃないか?とか、同じ様な性質の人が居て、また「お前は頭がおかしい」と笑われるんじゃないかとか。


職を探す中で

「過去のことはもう全部忘れて、前だけ向いて、未来のことだけ考えましょう!!」


と、アドバイスをいただいた。

しかしその人が次に説明した必要書類は、履歴書だった。


過去のこと忘れたら、書けないじゃん。履歴書。

履歴書は過去のことでできてるんだから。


履歴書、これも書くのが辛い。

書いてるうちに思い出すから。

ものすごく辛い。


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