5月4日 幻想
目を背けていたわけじゃないんだよ
ただ少しでも 笑顔でいたかったの
本当は未だ 止まったままの時間に
僕は未だ 囚われているのではないか
君と手を振って分かれたあの日の夜から
僕は何歩進むことができたのだろうか
必死に歩いた 自覚も疲れもあるのに
見上げた周りの景色は変わってなくて
ああ、そうか、そうだったのか
僕はここに戻ってきてしまったのか
陽炎のようにあそこで揺れているのは
可哀想に あの日の僕じゃないか
未だに そこで泣いていたんだな
僕は まだそこで泣いていたいのか
僕が 一歩進む勇気を 僕は待てない
僕はまた歩き出す あの日の僕を置いて
どうせまたここに戻ってきてしまうだろう
その頃にはどうか泣き止んでいますように
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