4月9日 絶絶
この手から溢れたものを取り戻したくて
この手を闇の中に掻きむしるようにして
いつか気づいてしまうのだとおもうんだ
この手には何も抱いたことがなかったと
才に恵まれなかったと嫌悪する逃げ道も
金がなかったと世間を嫌悪する逃げ道も
夢をもてなかったと生まれ方を嘆いても
結局僕の手のなかのものはすべて僕の力
手を開いてみればそこにはなにもなくて
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