3月25日 始発

またここに戻ってきちゃったみたい


会いたくて 会えるわけないのにね

ここにくれば 君の声が聞こえそうで


なんて都合のいいようにはいかなくて

せいぜい両耳から入り込むいつもの音を

記憶や遺伝子の隙間まで 染み渡らせて


あの日を忘れられないままでいる 僕は

あの日の僕との再会を果たす おかえり


「またいつでも遊びに来ていいよ」

都合のいい幻聴を脳裏に浮かべて笑う


夜空に煌々と灯るあの日の夢の停車駅

途中下車してまた僕は日常へ帰ってく

だけど必ずまたここへ戻ってくるよ

例えるなら、そう、ここは、ふるさと

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