バードウォッチング日記

第65話 こんな場所わからんやろ（ハイタカほか）

　仕事終わりの晴れ間。今回もふらっとバードウォッチングへ行ってきました。

　毎度お馴染みの田んぼ道コース。今回はどんな鳥がいるかな？

　さっそく出迎えてくれたのは、電線にずらりと並ぶムクドリでした。

「いっぱいいるー。ホシムクドリとか混ざってないかなー？」

　などと思いながらカメラで観察。一列に並んでいる様子は可愛らしいですね。ちょっと離れたところに一羽だけでとまっているヤツがいて、「お前は群れないのか！？」と思ったり。

　さらに進んでいき、川沿いを歩いていきます。

　対岸の林で、今回もノスリに会いましたね。木のてっぺんにとまっていました。カメラを向けたら、すぐに逃げちゃったけど。ごめんね……。

　さて、川と用水路の合流地点までやってきました。ここはカワセミスポット。毎回毎回、ここでカワセミを目撃します。しかし、一瞬だけで、カメラで撮ることができません。

「今日こそは……！」

　と、思いながら、そろりそろりと川に近づいて、探してみます。すると、視界の隅で川の上を飛んでいく小さな鳥が。

　スゥーーー。

　慌てて追いかけましたが、もう姿は見えず。惨敗続きですね。全然撮れません。

　さて、今回はもう終わりかなと思いつつ、帰路につきます。

　道を歩いていると、前方を歩く人がいました。人見知りな私は、追い越さないように歩幅を調整します。鳥は見当たらないけど、立ち止まって、ちょっと探してみます。

　後ろに振り返ると、さっき渡った道路の向こう側の林に、なにやら白いものが見えました。木の枝の隙間から空が見えるだけかな？　そう思いながら、とりあえずカメラを向けてみます。

「……なんか生き物っぽい！？」

　慌てて引き返し、カメラを撮りまくりましたね。ハトよりも大きく、カラスくらいかな。白いお腹で、薄く斑模様があります。オオタカっぽい猛禽です。

　けっこう交通量の多い道路の脇にある林のてっぺんにとまっていました。なんでこんなところにいるねん。普通にさっき、私が通り過ぎていましたね。振り返らなければ、全然、気がつかなかったです。

　カメラで撮って、画像を確認してみます。アップで見ると、こっちをガン見していました。めっちゃ気づかれてる。

　いつも一人で鳥を見ているので、こういう時の、鳥との距離感がわかりません。近づいたら逃げるかな、逃げるかな。と、心配しつつ、一歩進んで撮って、また一歩進んで撮ってを繰り返していました。

　行き交う車からの不審な視線もなんのその。あとで見返したら、100枚くらい写真を撮っていましたね。暗くなってきたし、鳥が逃げないうちに、帰ります。

　家に着いた後、比較的うまく撮れた写真をピックアップしました。オオタカに似ていますが、目の上の眉が薄いです。なんとなく、オオタカっぽいキリッと感がないような。ハイタカかな？

　先日近況ノートにも載せましたが、カクヨムでお世話になっているなるるんさんにも訊いてみました。やはりハイタカのようです。初めて見ました。

　それにしても、あんな道路脇にいるなんて。案外、みなさんの身近にも、猛禽類がいるかもしれませんよ。

　今回は発見のあるバードウォッチングでした。

《今回見られた鳥》

・ムクドリ

・ノスリ

・カワセミ

・セグロセキレイ

・ハイタカ

《今回撮れた写真》

・ムクドリとハイタカ

https://kakuyomu.jp/users/miyakusa/news/16817330668225626008