徒然なるままに戯言を……。
――ここ最近、生きていて辛い。それは、きっと皆そうなんだろう。つい最近も、有名人が1人亡くなった。僕は、その人の事を画面越しにしか知らないから正直何とも言えないのだが、それでもこんなに早く死んでしまうとは思わなかった。まだまだ元気いっぱいなイメージがあったのだが、現実は違った。――現実は、辛いのだ。
――ここ最近、生きていて辛い。「男なんていらない」「旦那死ね」「男余り」……。上げていくとキリがないが、同じ男としてこんな事がネット上のあちこちで頻繁に言われると普通に傷つく。つい最近も仲間内で話している時に「男なんて死ねばいいですよ」とか散々言われた時は、冗談でも冗談に聞こえなかった。僕自身、男として、大きくなればなるほど最近の世の中は生きにくいと感じる日々だ。周りは、そんな事ないのだから、あんな事を簡単に言えてしまうのだろう。
…………人の世というのは、バランスがとれないものなんだろう。いつの時代も必ず何処に寄ってしまう。――現実は辛いのだ。
――ここ最近、生きていて辛い。僕は、小説をネットに投稿しだしてから今年で5年目になるわけだが、未だに私の作品は一作たりともヒットしない。勿論、5年の間ずっと書いていたというわけではない。受験シーズンは、書かなかったし、大学1年の時も勉強のために書かなかった。それでも、5年間やってて成果が出ないとなると、少し寂しい。
昨今では、所謂ざまぁ系だとか、寝取られ系、不倫……追放ざまぁ系……などというのが、流行っているらしい。
申し訳ないが、僕はどうしても作品の中にまで自分の性格の悪さをもって来る事ができない。これらの作品は、読んでいても書いていてもあんまり楽しめないのだ。
自分で作った大切なキャラを陰湿に見下すようにして書くなんて僕にはできない。そんなもので気持ちよくもなれないし……むしろ、私は今の状況が辛くてしょうがない。私の求めているもの、書きたいものと世間がどんどん離れて行っている感じがして……そのうち、読み手の全てが、私の書く絵空事のような夢物語から離れて行ってしまうのではないかと時たま心配になる……。
私達には、希望が必要なのかもしれない。それは、金とか時間とか、異性のパートナーとかそういうのじゃない。もっと根元から我々の丸裸の心を鷲掴みにして離さない温かな希望の光。これが、今の世の中に生きる我々には必要なのかもしれない。
実際、こういう暗い世の中が続いていた時期には、いつもヒーローが駆けつけてくれていた。これまでの人類の歴史がそうなのである。
――政治家や官僚の闇の側面が次々と明かされていき、戦争にも負け、経済も落ち込んでいた70年代のアメリカでは『ロッキー』という映画がヒットした。この『ロッキー』によって、それまでのアメリカで流行っていた暗い雰囲気の物語は、吹っ飛ばされて以降の作品では明るいものが増えていった。
私達にとっても『ロッキー』のような作品がそろそろ欲しい時期なのかもしれない。人々に勇気と希望と愛と戦う意志、そして真っ直ぐな心を与えてくれるそんな作品が僕や皆には必要なんだ。
そう思った僕は、今日も書き続ける。昔からヒーローへの憧れがあるんだ。今こそ、そんな作品を書く時なんだ。
長くなってごめん。
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