仕掛けていいのか 恋の罠を

 私のそばにいつもいるのは、光命。


 だが最近、明引呼がそばにちょくちょく来ていて、何か話があるのかと思っていたが、やはりあったようだ。


「俺が先に惚れたんだよな」


 と言う。これはどう言うことかと言うと、私が詩に書いているのは旦那たちの恋愛。同性愛もあるし、複数もある。想像で書いている部分が多いので、事実とは違っていたようだ。


 うちの配偶者の増え方は、旦那が他の男性を好きでいて、結婚を繰り返すという形だった。つまり、一人につき少なくとも二人好きな人がいたわけだ。


 光命で言えば、蓮と夕霧命。

 明引呼で言えば、月命と貴増参。


 月命や貴増参の恋愛は詩にさせていただいたが、貴増参の方がどうも違っていたようだ。


 貴増参が恋をして、あの少し策略的な彼がちょっかいを出してきていたのかと思っていたが、罠を仕掛けていたのは明引呼の方だったらしい。


 そこで、詩を思いついた。


『仕掛けていいのか 恋の罠を』


 渋くていいねえ。よし、これでいこう。


 ノスタルジックで、単純明快なメロディーで、私のキンキンハイボイスで歌い上げる。これはいけると思う。


 少し休んだら、取り掛かろうかな。


 2022年3月5日、土曜日

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