呼び方

 我が家は今、旦那が12人、妻が私を入れて11人。


 基本的に、私はみんなのことをづけで呼ぶが、妻たちからは『呼び捨てで呼べ』と言われてしまったので、慣れないながらも彼女たちはそう呼ぶ。


 で、旦那たちだが人によってまちまち。そして、彼らが私を呼ぶ時もまちまち。


 れんは一番最初に結婚したので、呼び捨て。私のことは「お前」であって、名前を呼ばれたことはない。


 光命ひかりのみことは言葉が丁寧なので、ですます口調だ。なので、こちらも合わせて、づけ。光さんと呼ぶ。命は敬称なので呼ばない。私のことは「あなた」と言う。時々呼び捨て。


 夕霧命ゆうぎりのみことづけ。彼は私のことは呼び捨てだと思う。なぜ思うなのかというと、呼ばれたことがないからだ。


 夫婦間で名前ってあんまり呼ばないよね?


 焉貴これたかはやはりづけ。彼は『お前』って言っているところしか知らない。


 月命るなすのみことは光命と同じように、ですます口調なので、づけ。彼は私のことを『君』と言う。名前で呼ばれたことないな。


 孔明こうめいづけ。彼は私のことを「りょうちゃん」と高い声で呼ぶ。


 明引呼あきひこは言葉が旦那の中では一番崩れているので、「てめえ」と呼ばれることもある。私は『明』と呼び捨てする。


 貴増参たかふみづけ。彼は私のことをやはり「君」と言うのではないか? 呼ばれたことがないが。


 独健もづけ。たぶん、私のことは呼び捨て。


 張飛ちょうひづけ。彼も私のことを「颯茄さん」と呼ぶ。


 ようづけ。彼はこの間初めて聞いたが、「颯茄ちゃん」だった。


 雅威あいづけ。彼とは結婚してまだ間もないので、聞いたことないが、「君」というのではないだろうか。


 ちなみに、妻の名前を出しておこう。


 倫礼りんれい

 知礼しるれ

 覚師かくし

 莎理ざんり

 楽主らくす

 紅朱凛あしゅりゃん

 皇閃すめひら

 花梨輪かりわん

 陽和師ひおし

 りあん

 

 個性豊かで楽しい妻たちである。


 2022年1月24日、月曜日

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