閑話 周りの評判【3人称】
冒険者が3人、ギルドで話をしていた。
「なぁ、昨日の……スゴかったよな!!」
「アルガがカナト達の悪事を暴いて、降格させたあの件のことか? あれは……正直、感動したな」
「追放されただけで終わらず、ちゃんと復讐するなんて……素晴らしいよな!!」
3人は興奮した様子で、アルガのことを語る。
「最初はE級だったアルガが、SSS級になって……しまいにゃカナト達に復讐を果たすなんて!! マジで創作物みてェな活躍だよな!!」
「漫画の主人公みたいだよな!!」
「しかもシセルさんなんていう、スッゲェ強い美人を仲間に入れていたし!! マジで……最強だよな!!」
「噂だと迷宮内で新たに仲間を得たらしいぜ?」
「あぁ、その噂は聞いたことがある。確かスッゲェ美人の魔物を仲間にしたんだろ?」
「マジかよ!! ハーレムじゃねェか!!」
彼らにフォーカスを当てているが、周りの冒険者たちもアルガについて語っている。
昨日、アルガがカナト達に復讐を遂げてから、アルガは冒険者の注目の的になった。
SSS級になった史上2人目のテイマー。
人類最強の女とパーティを組んでいるテイマー。
新たに美人の魔物を仲間にしたテイマー。
そんな冒険者の噂は、必然的に広まっていく。
そして皆が、アルガのことを話すようになった。
「そういえば、カナトたちはどうなったんだ?」
「さぁ? 昨日、いろんな連中にボコられてたのは見たけど、その後は知らねェな」
「痛ましかったけど、自業自得だよな。鼻がもげて、耳が千切れていたのは見てて痛かったけどな」
カナト達は闇に消えた。
その姿を隠すように、ギルドを去ったのだ。
「あんなゴミクズなんて、どうだっていいだろ!!」
「それもそうだな。アルガについて語る方が、ずっと有意義だ」
「アルガは本当にスゲェよな!!」
そんな調子で、彼らはアルガを語る。
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