第42話 寂しいと楽しみの同居



 4月は入園・入学・進学・就職など、あらゆる環境の変化があります。自分も経験してきたことなのですが、やはり親となり我が子のことを考えると何かが違います。


 私の場合は子どもが産まれるタイミングで仕事をきっぱりと辞めてしまいました。もちろん育休・産休の制度があった職場なのですが、自分で子どもを育てるんだ!と新たなステージに立つ気持ちが強く、何の未練も感じませんでした。


 そして10年間、子どもと濃密な時間を過ごしました。


 その間に主人は3度の転勤があり、私たちも一緒に引っ越しをしました。次男が幼稚園に入った頃、私の長かった専業主婦時代が突如終わりを迎えます。


 アルバイト教員の声がかかったからです。


 アルバイト?(時給で働く教員のことです。 )免許は幼稚園から高校まで持っている私ですが、10年何もしてこなかったので仕事に戻るのにはとても勇気がいりました。


 でも上司の「そろそろ戻って来てもいいんじゃない?」と言う言葉に「あぁ、そうか」と素直に従いました。

 

 考えてみると10年間子どもの成長をそばで見ることができました。子どもにしてあげることはやったつもりです。


 あとは子どもの学費と自分の老後のためにお金を稼がなければ! そんな気持ちに切り替えました。


 

 そうしてこの春、長男が高2・次男が6年生になりました。


 長男と一緒に暮らせるのはあと2年かぁ……。


 タイムリミットのようなものを感じずにはいられません。いつかは離れて暮らす日が来るのは分かっていたのですが寂しい……。


 でも、不思議なもので長男と大学の話をしているとちょっとだけ楽しみと言うか、頼もしいというか、どんな学生生活を送って、どんな仕事に就くのだろうと、前向きな気持ちになれる自分がいました。


 いやいや、まだ受験も合格もしていないのに私ったら気が早い!


 そんなこんなを考えてしまう春です。執筆の方は何も進んでおりません。少年団の母は土日の長距離遠征でヘトヘトです(笑)


 そうそう、金魚が卵を産みました! 今年はうまく育てることができるかな。金魚も春を感じているようです!

 



 

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