第20話 9層ボス 魔人ヴォルグ①

さて、今日は魔人ヴォルグに挑む。

あかりと出会ってまだ3日目、かなり早いペースだ、昨日9層で素材集めを終わった後、1層のルドラの街で店にいらなくて売れる素材を売り、マーケットに出品し、素材加工で素材にも変換はしておいた。

一層は今はもうたくさんの人がおり、話を聞くに職業としての冒険者が増えてきているそうだ。国はそれぞれの街にあるクエストを片っぱしからクリアしていってるとか、、

成長補正は隠しクエストだし固有スキルだからもうもらえるかどうかわからない。

他に美味しいクエストは、、8層のゴーレム系素材を持ってくるクエストかな、10層で受けられるんだがギルドで使える鉱石、ルビーやサファイア、エメラルド、ダイアモンドなんかもだな、実物にしたらかなり値段するんじゃないかな、、、笑

さて、魔人ヴォルグだが、名前の通り魔族のボスである。

魔族は神属性と対になる魔属性を持っており、神属性に対して魔属性、魔属性に対して神属性、どちらも弱点になっており今2人が持っている神鹿の武器はかなり有効なのだ。

適正レベルは30と低いのだが、魔属性の攻撃が非常に強力なのだ。

主なスキルとしては魔装という、魔属性の魔力を纏い攻撃力防御力を上昇させるスキルとダークドレインという魔力を吸い取るスキルだ。高位の魔族になると属性魔法の反転術式で、黒い炎や黒い水、毒を含んだ風なんかも使えたりする。


「さぁ、入るぞ、こいつを倒せば10階層の巨大都市アインクランで初級状態異常回復薬が作れる、頑張るぞ」


「はい、、、がんばります!!!」


さっそくボス部屋に入る。

少し歩いていくと手前から順に、松明に青い炎が付いていき道となる。

その先には黒い、少し煌びやかなイスに座る人影、、。


「まだここにきてから少しというのに、よくここまでたどり着いたな。

我は魔人ヴォルグ、魔王様に仕えておる。

ここを通りたければ私を倒してみるのだな」


そう、魔族や強い魔物、竜族などの知能が高いモンスターは話せるのだ。

最終話付近でわかる話なのだが、国に魔人族、副参謀のメルジアという魔族が侵入しているらしい。見た目は人間に似ているため羽根と角を魔法で隠して潜入しているらしい。


「あかり、、やるぞ!」


「はい!」

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