さて、レベリングと行きますか…

俺はゴブリンの森へ向かいレベリングを開始する。

ゴブリンの素材は、各町にある冒険者ギルドのクエストボード、クエストを受けられる場所にて受けられるゴブリン討伐のクエストで、耳を20個集めてギルド職員に渡せば、微量ではあるが経験値とお金を受け取ることができる。さらにゴブリンの皮は初級異次元鞄の作成に使えるためほんの気持ちではあるがマーケット、いわゆる掲示板でアイテムの売り買いができる場所で販売、購入ができるため、少しは金稼ぎになる。

ゴブリンの森はそのまま通り抜ける道とボスがいる場所がある。

ボスの素材にはクリスタ(スロットのある武器や装備に能力が付与できるもの)と、宝箱にゴブリン武器が入っているため、ここのいい武器を入手することができれば10階までは問題なく進めるはずだ。

さらにレベル40になると隠しステータスであるCRTとLUKが解放される。

CRTはクリティカルのことで、クリティカル率とクリティカル発生時の威力を上げてくれる。LUKはラックのことで、ドロップ率や装備製作などでの確率が上昇する。

クリティカルの威力は装備やクリスタであげられるし、クリティカル発生率は狙う部位や攻撃をパリィ(相手の攻撃に合わせて攻撃などを行い、敵の攻撃をキャンセルさせ硬直させる技術)した後の攻撃ではクリティカルが発生するためここは無理に上げなくていい。なので今後の目標としては武器は槍、槍は対人戦や物理が苦手なモンスターに対して非常に強く立ち回れるし、中遠距離では魔法も使えるため、スキルは槍のスキルと魔法スキル、さらにステータスポイントが入った際にはラック、STR、INTあたりを優先して振っていこうと思う。

ステータスポイントは実績をクリアしたときとレベル10ごとにもらえる、それを好きなステータスに割り振る感じだ。

今は装備はないため、まずはゴブリンを討伐する。ゴブリンはスライムに次いで弱いモンスターなためコンビニで購入した武器で十分だ。ハサミと小ぶりではあるがハンマーを使い容易に討伐を完了する。およそ60体ほど倒した頃にはレベルは10にまで至った。さらに序盤に採取ができる薬草、ツタの葉、まるきのこを採取しておく。

一旦俺は街に戻り、ギルドへ向かう。

ギルドのクエストボードでクエストを3回分達成させ微量の経験値とお金をもらった。

このゲーム内のお金の単位はゴールドと言われ、小説の中ではリアルマネートレードと言う、ダンジョンでのゴールドと現金を交換することでダンジョン攻略者という新たな職業がのちに登場していた。ダンジョンでのレベルアップや装備、アイテムは現実でも使えるため、危ないとは言われつつ、医療関係や嗜好品、軍事関係などに多くの利益をもたらすためそれが仕事になるのだ。

そうして俺は1500ゴールドを3回分と経験値をもらいレベルは11になり、マーケットに皮とツタの葉を出品し今度は鍛冶屋に向かう。

もちろん購入するのは槍、、、と、思う人も多いかもしれないが、ボスであるゴブリンエリートは短剣か弓を持っているため、槍だけでは心許ないのだ、なので今回は初心者用大楯と初心者用槍を購入する。

どちらも500Gと安く、最序盤おすすめの武器だ。もちろん市販のハサミやバットなんかも強いのだが、明らかに狩りの効率が上がる。

さて、いよいよボス攻略に向かうぞ。