第2話 ある洋館の少女



 ボロボロになった人形がはいずりまわる

 悲劇しかないその館の中で


 いつまでも夜

 朝は来ない


 繰り返す時間

 終わりはこない


「いつかその魂が解放される日はくるのだろうか

 自分よりも小さくてもろい大切な贈り物


 そのウサギを抱きしめながら」


 一人では生きられない命達

 ゆがんだ欲求で


 哀れな犠牲者たちを閉じ込める


 明日を呼んでいる

 悲劇と共に

 いつまでも夜

 朝は来ない




「ストーリー」

 その古びた洋館は、いつからそこに建っていたのだろうか。

 迷い込んだ犠牲者達を閉じ込めては、その魂達をくらっていく。

 自分の本当の望みを分からないまま。

 取り返しのつかない罪を重ねていく。


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