詩集92 言葉が勝手に動き出す

仲仁へび(旧:離久)

第1話 月と星が勝手に動き出す



 夜空に浮かぶもの達が動き出す


 勝手に 動き出していく


 月と 星達が 動き回る


 自由に 自在に 思うままに


 あちらこちらへ 行ったり来たり


 それじゃ 人々が困ってしまう


 それじゃ 色々と困ってしまう


「我々が 迷子になってしまうよ」


「見つめていると落ち着きがなくなってくるよ」


 月と 星達が 動き出す


 うろうろ あちこち 動き出す


 じっとしていなくて なんだか大変


 どうやったら いいのだろう


 どうすれば いいのだろう


「とにかく彼等の言葉にまず」


「耳を傾けてみようじゃないか」


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