詩集89 閉じられた言葉世界

仲仁へび(旧:離久)

第1話  それにしたって、いくらなんでも



 それにしたっておかしいだろ


「いくら鍛えるのが好きだからって」


 それにしたっておかしいだろ


「いくら力こぶができるくらいだといったって」


 それにしたっておかしいだろ


「りんごを素手で握りつぶせるほどの握力って」





 いくらなんでもおかしいだろ


「確かに体を動かすのは好きなんだろうけれど」


 いくらなんでもおかしいだろ


「向上心が高い事は悪くはないだろうけれど」


 いくらなんでもおかしいだろ


「乗り物より早く走るヤツなんて存在すんの?」




「ストーリー」

 僕の幼なじみはおかしい。

 色々と鍛えすぎたようだな。

 人外になってしまった。

 なんで素手でりんご潰したり、馬車より早く移動してんの?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る