君には笑っていてほしいから…

黑ノ

第1話 プロローグ


「はあ〜〜、今日も可愛いな〜エルザは」


 そう独り言をポツリと呟いてる俺ことジースは今日も今日とて自分と同じパーティーのエルザを眺めていた。


「おいおい、ジースまたエルザを見てんのか?いくらエルザに熱い視線を送ったってザ•凡人なお前のことなんか見向きもしないと思うぞ?身の程を弁えろってやつだな!」


 っと、俺の至福のひと時を邪魔をしたこのハゲ頭のおっさんはエディル、俺の所属するパーティー「アラガント」のタンクorパーティーの盛り上げ役をやっている


「うるせぇ〜、いいんだよ別に俺に興味を持ってくれなくても…俺はただ見てるだけでいいんだよ、つか誰がザ•凡人だ確かにスキルはザ•凡人って感じのスキルだが別にそれ以外は結構いい線行ってるだろ」


「え?自分でそれ言っちゃう?ん〜、でも確かに顔立ちやら性格はいい方だよな体格もそうだが…でもスキルがスキルじゃな〜、あとジースお前魔力量もそこまでないだろ?そこもお前のダメな所だな」


「…………確かに」


 そう、今エディルが言った通り俺は他のパーティーメンバーと違って魔力量がかなり少ない方で、まあ、と言っても普通の冒険者たちと同じくらいの魔力量だそれに魔力は増やすことができると言うので頑張っていきたい所ではある、はい。

 そう考えているとエディルが「そういやジース、さっきギルドでネクロがお前のこと呼んでたぜ」と教えてくれたので「それを早く言えよ」と言って俺はネクロのがいるギルドへ移動した


 ネクロが俺を呼ぶなんて珍しいなぁ、なんかよっぽど重要な話でもあんのかね?

 ああ、そう言えばネクロのことを紹介せねばなるまいて、何を隠そうネクロとは俺たち「アラガント」のメンバーにしてパーティーのリーダーである、先に紹介しておくとネクロはスキル「ローカス」を固有しているその効果はもしネクロが俺の保有している剣を使ったとしたら俺の使っている技、スキル、剣技さえも使う=借りることができるまあ、簡単に言えば最強のスキルですね、はい。

ちなみに借りられないスキル、技はネクロ曰く存在しないと言う……チートだろちくしょう!


 っと、そうこうしている内にネクロのいるギルドの前までついたみたいだ


「さてと、何の用かは知らないけど取り敢えず入るかね」


 そして俺はギルドのドアノブに手をかけ勢いよく開けた


「えーと、ネクロはどこかね?お?いたいた!おーいネクロー!来たぞーー!」


 こうして俺はネクロの居る位置まで駆け寄った






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