裏切りの末路
明日は学校の期末試験がある。
僕は勉強が苦手で再試験常連となっていた。
まあ、常連には毎回仲間がいてそいつらとは毎回勉強しない仲間だった。
『明日から試験だけど勉強してる?』
『いや、全くしてない。今回も休日出勤確定だな』 なんて言って全員必ず再試験に揃っている。
今僕らは中学3年の最初の期末試験で、今回も『勉強した?』『するわけないだろ』なんて言っていたからいつも通り勉強しなかったんだ。
みんな試験前日まで、『勉強してねーやべー』って言って笑っていたのに、試験が終わり、当日僕は再試験は向かうが今までと何か違う。
僕以外誰も居なかった。先生に、『他の奴らはどうしたんですか?』って聞いたら、『お前以外全員平均点は採ってたぞ』 だってさ。
僕はむかついて、『なんで再試験に誰もいないんだ!』って聞いたら、『俺らもう3年だぜ?来年は高校入試があるんだから流石に勉強しないとやばいだろ』って言われたんだ。
これが、勉強やっていない詐欺か。
僕はイライラして彼らと関わるのをやめた。
だけど12月になってさすがに少しは勉強しなきゃと思って3月まで塾へ通った。
通った塾には再試験メンバーが揃っていた。
全員舌打ちしたり、陰口言ったりしてたみたいだけど、気にせず3ヶ月だけ頑張った。
そして、高校入試を迎え、僕以外の再試験メンバーは全員落ちた。
春休みたまたま駅で会ったんだけど、
『高校生活楽しめよ!じゃあな!』
なんかスッキリした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます