第4話

好きだった子が、

知らない男と手を繋いで嬉しそうに帰ってた。

信じられない。

周りには私に教えてくれないからと

悪態をついたけど本当は違う。

素直に負けたって認めるのが嫌だっただけ

なんであんな男なんだろう、私は?

どう考えても私の方がいいでしょう?

あたしの方がずぅっと長い間一緒に居たのに。

嘘つき。分かんないくせに。

無理すんなよ。分かりきってるから

誰彼構わずニコニコ愛想振りまいて。

馬鹿じゃないの。

あんたみたいな無愛想、誰も相手にしないわよ。

あーあ、失恋しちゃったね。もう無理かもね。

あんな振られ方しちゃったもんね。

知らないわよ。黙っててよ。

私にだって愛される資格があるんだから。

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