第4話 銭湯

フットサルが終わり、JR白石しろいし駅から札幌駅に戻って、どこか銭湯を探そうと考えた。


ある友達が、札幌駅の手前の苗穂なえぼ駅の本当に向かいに銭湯があると教えてくれた。


早速、私は苗穂駅へ向かった。


苗穂駅から降りて改札口を通ると、なんと目の前に友達から教えられた銭湯があった。


現在苗穂駅はリニューアルされ、位置が少し札幌駅寄りになったため、その銭湯までは少しだけ歩く必要がある。


この銭湯にはもちろん初めて来た。



早速、汗を流すために湯船に浸かる。


冬というのもあったが湯船に浸かると、とても暖かくて心がリラックスできる。


しかも…わざわざ札幌に来てこの安心感。

都会で1人リラックスだ。

まるで天国にいるような気分だ。

そしてこの後、私は祝われるのだ。


頭と体を洗い、露天風呂に入る。

外に出ると、右側に洞窟のような浴槽がある。

穴に潜るかのようで、それだけで楽しい。

何だろう…子供心をくすぐるような感覚。

ってもう成人だったわぁ!


札幌での銭湯を満喫した私は、お決まりの風呂上がりのコーヒー牛乳を買う。

何とも柔らかく甘い液体が喉をスルっと通っていく。


ちなみに、お父さん世代がやっていた肩幅まで足を広げて腰に手を当てて飲む姿勢は、当時の私はその存在すら知らなかった。

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