誤字
私は世間でも名の知れた小説家である。日本語のプロ、文章のプロとして講演会などに出ることもあったりする癖に、忙しさで自作の推敲もままならず「てにをは」も間違える始末。
校閲任せのその態度に編集者は怒り心頭で、
ついに届いたメールの一文目には、
「最近五時多すぎです」と書かれていた。
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