女系天皇について

営為つむぐ

① 女性天皇と女系天皇

 2022年現在、女性天皇や女天皇誕生の是非についての報道や記事などを新聞やテレビなどの媒体でよく見聞きする。

 女性天皇というのは 女性皇族が即位することであり、対して、女系天皇というのは 史上において 父系をさかのぼると 天皇家以外の血統に行き着く天皇のことだ。換言すれば、今上陛下の長女である愛子内親王が登極されるのが 前者であり、その愛子が皇室以外の男性と婚姻して生まれた御子が至尊の座に就かれることが後者である。後者の場合は、御子が男性であっても女性であっても 女系となる。

 なお、現在のところ、女性天皇は8人10代誕生しているが、女系天皇は誕生していないとされている。


女性天皇:重祚した天皇が2名。

 推古天皇(第33代)

 皇極天皇(第35代)・斉明天皇(第37代)

 持統天皇(第41代)

 元明天皇(第43代)

 元正天皇(第44代)

 孝謙天皇(第46代)・称徳天皇(第48代)

 明正天皇(第109代)

 後桜町天皇(第117代)

 

※古代に女性天皇が多いのは、儒教との距離感による。

 ちなみ、中国史上唯一の女帝 武則天の時代に盛んだったのは、道教とか仏教。持統天皇と武則天がほぼ同時代の人(7〜8世紀初)。韓半島の新羅でも、7〜9世紀に女王が3名誕生している(韓半島の女王は3名のみ)。

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