白川先輩のご登場~

「どもども~皆さーん!こん~白川モカが来たぞよ~」


「すいません誰っすか?俺の知ってる白川先輩はぞよ~なんて挨拶しませんけど?」


零期生配信が終った一週間後俺は前々から約束していた白川先輩とのコラボ配信を行っていた


【あれ?常影知らないの?いつもこんな感じじゃない?】

【そうだぞ~白川お姉さまはいっつもこんな感じだぞ~】

【常識を疑えって習ったろ?悪魔だって神様を疑えって言ってるじゃんか】

【神様を疑って脳みそを回さないとな】


「なぁ、俺知ってるぞ?はとったー見たもん、この配信の途中だけは語尾にぞ付けるんだろ?」


あとコメント欄絶対悪魔○躍り方の歌詞だよな俺知ってるぞ、maim○iの譜面スライドがヤバイやつだ

ちなみに歌は好き


「そんなこと言わずに始めるぞ~後輩よ!」


「はい、で白川先輩、今日は何をするおつもりで?」


今回の配信は白川先輩が全部決める!と言われたので取り敢えず指定された配信ブースへとやって来たのだが目の前には謎の黒い箱が置いてある


「そういえばさ~気になったんだけど常影君しっかりと敬語なんだね」


「そりゃぁ先輩なんで、あと完全に語尾忘れてますよね?」


もうさっきから全然語尾ついてないような気がするんだが…


「そんなことはいいんだよ後輩君、君がわたしのこと白川さんって呼んでるの知ってるんだぞ?お?」


何でこの人こんなに煽ってくるんだろう?


「そんなこと言うんだったら敬語やめますよ!いいのか白川さん!」


「やりたいんだったらやれよな!ふっ!」


なんだろうこの人、敬語はずしたら少し機嫌良くなった気がするな

もしかして敬語あんまり好きじゃないのかな?


「じゃぁ白川さん!今日は何をやるおつもりで?」


「よかろう!今日は『後輩先輩仲良くしようぜ!』ってのをやっていくよ!」


【おぉ~あれが復刻するのか】

【確かに零期生も来たばっかりだし良いかもな】

【前回のやつは地獄だったな、ある意味で】

【切り抜き班大活躍だったし】


なんだろう俺知らないな?流石の俺でも先輩方の配信を全て網羅してる訳じゃないからな


「そこのよくわかってなさそうな常影君に説明しよう!『後輩先輩仲良くしようぜ!』はその名の通り先輩と一緒に配信したい!でも話しかける勇気がない…ってゆうライバーのためにもっと先輩のことや後輩のことを知ろう!ってゆう企画だよ!」


確かにそう思っているライバーは少しはいるはずだ、紅葉ちゃんみたいなコミュ症の人ではなくとも先輩には声がかけにくいもんだ

まぁ、例外はいるけど


「それじゃぁまずはこの人から行きましょう!どうぞ!」


ぷるるると音がしたあとで声が聞こえた


『はいどうも社長の闇社勤です、どうしました?』


いっつも思うけど社長オモチャじゃねぇんだよ、そんな簡単に使うなって

あと社長って自分から正体表してるから中の人出てきてもいいってすごいよなぁ

まぁ普通に顔だけ見たらパット見俺たちと同じくらいの見た目だしな

ごくまれにだす動画も結構再生数が増えるほど何故か社長は人気なのだ


「今回はバーチャル出来てくれたんですね!人間界で働いてる分身は元気ですか~」


「さっきまでやべぇよとか言いながら書類作業をしてたんでたぶん今のなかで寝てますね、ところですこれってまさか『仲良くしようぜ!』ですか!」


「そうです!シリーズ二作品目の仲良くしようぜ!です!」


なにこのノリ、ついていけねぇ


「ところで闇社先輩は何を紹介してくれるんですか?」


『僕はエナライブの良いところと仲間募集の話を使用と思ってます!』


『おぉ~最初っから興味深い話が聞けそうですなぁ』


『エナライブの良いところなら俺でも結構出せる気がするけども…』


すると白川先輩は指をふって俺をまだまだだね!とでも言いたげな目をしていた


「あの?白川先輩?俺多分リスナーさんもわかってる気がするんだけれども」


「甘いね常影君、エナライブの良いところは社長が一番分かってるに決まってるだろ?それも常影君の知らないところでね」


俺も結構自信もって良いところは位、言えると思うんだけどなぁ…


「では!先輩後輩仲良くしようぜ!特有の三十秒プレゼンです!では準備は良いですか?」


「了解です!」


「ではスタート!」


こうして社長の自社の良いところプレゼンが始まった

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