大切な人を一人だけ見捨てて下さい
仲仁へび(旧:離久)
第1話 一人だけ
大切な人を一人だけ見捨てなければならない。
困ったな。
俺は、どう選択しようか迷った。
俺達はとある建物の、上階にいる。
けれど、今すぐにエレベーターに乗って、この建物から脱出しなければならない。
のこされた時間はわずか。
今、このタイミングでこの階から脱出しなければ未来はないだろう。
けれど。俺達全員は乗る事ができない。
業務用らしきそのエレベータの中には、仕事に使うらしい重い荷物が鎮座していて、どかせそうにない。
だから、一人を見捨てなければならなかった。
迷っている時間はない。
早く決断しなければ。
この建物に侵入してきた危険な存在がここまでたどり着いてしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます