「群青讃歌」Eve
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/watch/sm39411572
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=sgZjbk9eH6g
(YouTubeはEve本人による歌唱)
セカイ版:https://www.youtube.com/watch?v=xs4RPTt4J0M
次に紹介したいのはこちら、『群青讃歌』だ。2021年9月30日投稿、製作者はEve、使用音源は初音ミクである。今回、YouTubeの動画はEve本人による歌唱になっている。また、今回のみ「セカイ版」の併記をさせていただきたい。
この楽曲は、スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ!」の一周年に合わせて書き下ろしされた楽曲であり、各ユニットの代表キャラとミクが歌うバージョンが存在している。初音ミクのソロ版、Eve本人版、セカイ版と一曲で三パターンを楽しむことができる。
『廻廻奇譚』『ドラマツルギー』などの楽曲で知られるEveだが、Eveのボカロオリジナル曲としては『ラストダンス』以来、実に二年ぶりとなる。
さて、そんな背景のある楽曲だが、やはりセカイの子たちに向けた曲として、さらに言えば青春を過ごしているすべての若者たちに向けて作られた曲であることが伺える。少し大人な目線から、若者たる「君」に向けて歌詞が綴られる。特にサビの強フレーズにはそれがよく見られる。
「諦めてしまうほど この先沢山の
後悔が君を待ってるけど
もうない 迷いはしないよ
重ねてしまうよ 不格好なまんまでいいから
走れ その歩幅で 走れ 声 轟かせてくれ
期待と不安を同じくらい抱きしめて
君と今を紡ぐ未来照らして」
一般的な応援ソングは、不安や後悔を意識させないことが多いが、この曲は違う。この先に後悔も不安もあるけれど、君はまだ走っていけるよ。そんな風に、「期待と不安」を全てひっくるめて応援してくれる強さがそこには感じられる。そしてそれは、決して明るいだけじゃない、ダークな面を持ち続けて人々を支えた、ボカロ楽曲そのものなのではないだろうか。二番のフレーズにはこんな言葉もある。
「悔しさと痛みだけが 君を肯定するから」
自身の苦悩を認めてくれる、そこも含めて「君」を肯定するという、希望を感じさせるこのワンフレーズが、私の心に刺さった。
そしてこの曲は「プロセカ」一周年に合わせて書かれた曲である。セカイが繋いだ5つの物語を踏まえてこの曲を聴くと、また良さが光る。セカイ版では、彼らの覚悟のようなものが、曲から感じ取れる。この曲はぜひ、三つのパターンを聴き比べしてほしい。きっと感じるものが変化すると思う。
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