桜の雪

街の外れの小さな川沿いの桜達

澄んだ緑と淡い紅色

昔からそれを見守る古い石橋


風は淡い紅を抱き

周りを桜の雪で包み込む


桜の雪を手のひらで受け

その一枚を口に当てる君


今度は口を尖らせ困り顔


僕は一輪の花を拝借して

君の髪に静かに飾る


君は頬を花と同じに染めながら

俯いて小さく微笑んだ

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