第2話 命短くとも



 不器用な歩き方してたけど


 確かに 君は生きていた


 短い 命の期限まで 精一杯使って


「あなたが生まれてきて、私は幸せです」


「でも、あなたは本当に幸せだったのかな」


 たくさんの思い出を作って


 たくさんの愛情を注いだ


 人より 生きられる時間は少なかったけど


 誰よりも 多くの物を与えたつもりだった


「けれどどれだけ与えても与えたりなくて」


「どうして普通の人と同じように」


「生きる時間が用意されなかったんだろうと、思ってしまう」


――笑顔をのこして 最後にいったあなた


――その人生は、幸せだった?


――いつまでも愛しています


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