詩集61 言葉と言葉が交差する時に

仲仁へび(旧:離久)

第1話 交差運命



 どこにもない

 どれだけ探してもない


 世界は無限にあるけれど

 どこかにあるようには思えなかった


 どれだけ巡っても出会えない

 交差するばかりの運命


 触れ合って

 ぬくもりを分け合う事はできない


 言葉を交わす事も

 顔を見たいと思っても


 表が出れば 裏になる

 光が照れば 影になる


 この二つは 交差する運命だから

 永遠に 出会う事はない



「ストーリー」

 何度も探した。

 どこでも行った。

 けれど、見つけられない。

 僕達にかけられた交差運命は、大切な人の顔を見る事も許されないんだ。


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