第4話 オシャレは必要なのか?

 現代において外見至上主義ルッキズムは批判の的にされやすいです

 しかし、人間は視覚に依存した進化をしてきました

 

 それに美しさはあらゆる才能を凌駕します

 説明も肩書きも必要ありません

 ただ提示するだけで人々の心を魅了する

 これは人間に限らず、自然や芸術にも当てはまります

 美しさは国境や言語の壁を超える概念なんです

 もっとも、それほどの容姿を有した人は希少でしょうが


 反して、人間には目に見えないモノを信じる能力もあります

 いわゆる哲学や宗教、スピリチュアルがそう

 また星の王子様で有名ですが、一番大切なものは目に見えないもの

 心の目で見ることが大切だという教えもあります

 ただ、こちらを他人に理解させるのは至難です


 その辺りを考慮すればわかると思いますが、共に大切なんです

 どちらであれ、偏ってしまえば危険な思想を伴うことになるでしょう 

 

 日本では白黒つけること、一貫性があるのがさも素晴らしいように言われますが、その性質は狭量さを示します

 またそれらはだけです

 実際、清濁せいだくあわせ呑むという言葉もあるのですが、こちらはあまり受け入れられていません

 

 つまり人間は正しい意見ではなく、自分にとって都合の良い意見を信じるもの

 そして現代だと、


 そういった点を踏まえて言わていただきますとです

 特にとなりますから


 そもそもオシャレをしない人は自分の顔が好きではなく、苦手意識やコンプレックを持っているタイプが多いです

 そして

 結果、他人から距離を置かれたり嫌われがちです

 つまりダサいからではなく、客観性がないから嫌われます

 

 もちろんオシャレに興味がない方もいるでしょうが、その手のタイプは反抗すらしません

 反抗を示すのはひとえにコンプレックスを刺激された証拠

 自分の中に確固たる価値観――守るべき一線を持っていれば、人は他人の言葉に流されないものです

 

 ですので、少しでも揺らいだ人はメイクを始めるといいでしょう

 メイクはオシャレに対する多くのコンプレックスを解消してくれます

 たとえその姿を他人に見せず、自分で楽しむだけでも構いません

 それで少しでも自分を好きになれたら――充分です

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